生きた英語: まずはコミュニケーション(その2)

 

たびたび私事で失礼なのですが、ただ今、主人と私はノースカロライナの山奥で、次男夫妻が一週間CA州に結婚記念旅行中、孫二人(上のおねえちゃん11歳、下のボク8歳)をあずかっています。


Sylva NC 7.16.09.jpg(霧で見え隠れする山景)


普段は主人との二人暮らしで、小さい子供と一緒の生活に慣れていないせいかもし
れませんが、姉弟間や、子供達

Poppy(主人)との
のインターアクションを見ていて、子供達が、
ベストを尽くして相手とコミュニケーションしようとトライしている のがヒシヒシ
と感じられて、「伝える事」の難しさを、子供のアングルから痛感せずにいられません。

今朝、主人が上のおねえちゃんを連れて、外に用事
に出ている間に、下のボクと話をしているうちに、トピックが、彼の学校(小二)での友達関係のことになり、彼の云うところの

Very complicated! な学校社会の人間関係を、一生懸命に
図やイラストを描いて説明してくれました。

単語のつづりがところどころで間違いながら、円や
三角に矢印でコメント等を付けて口早に説明してくれる彼の話に耳を傾けているうちに、彼の話がヒジョ

Makes Sense な(的
を得ている)なことがわかり、それと同時に、
自分の云いたいことを、相手に判るように(ある意味で)「通訳」して伝えることの大切さ を再確認したわけです。

実は、なぜ、この「通訳の難しさ」に関することが
私の念頭にあるかというと、それは、最近、タンパベイの友達のブログで話題にあがった、渥美清さん主演の『寅さん、男はつ
らいよ』の映画が、北米に上陸した!という話がきっかけなのです。

Torasan.jpg


1968年から一年間フジTVのシリーズ番組で始まり、その後、映画化し、渥美氏本名:田所康雄さん

1996年8月に享年68歳で他界されるまでの間、全48作が上映された連続映画なのですが、映画ヒーローの寅
さんの紹介(「テキ屋」)の段階から、シックリといく英訳が見つかりません。

これも、上記タンパベイ友人ブログ上で知ったので
すが、詳しいサブタイトル付きの寅さん映画DVDシリーズが公開される折りのキャッチフレーズは、

Tora-san Japan’s most beloved
LOSER
!

なんだそう。 寅さんのキャラを
Bulls Eye
に突いた、素晴らしい英文だと思いませんか?


「結構毛だらけ、
猫灰だらけ、お尻の周りは糞だらけ」
(第一作、妹・さくらの
見合いの席で)

「田へ
(てぇ)したもんだよカエルの小便、
見上げたもんだよ屋根屋のふんどし」

(第二作、医者に向かって)

決して品のある表現ではないですが、日本庶民の
「こころ」が詰まった日本語独特の名セリフ、どのようなサブタイトルなのか、気になります。

いつか自分の孫達が大きくなった時、一緒に寅さん
映画を観ながら、同じジョークで笑えるのも、こうした東西文化の融合のおかげで、夢物語ではないかもしれないな、などと勝手な想像をして、独りで喜んだり
しています。

かこ

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