生きた英語:わかっちゃいるけど訳せない。。。




英語と日本語の狭間で暮らしていると、「ああ、こんなシンプルな言葉なのにぴったりくる日本語(または英語)がない〜!」と思うことはありませんか?

日本語では「よろしくお願いします。」「お世話になります。」「いただきます。」「いってきます。」「おかえりなさい。」「失礼します。」「お邪魔しました。」「お疲れさまでした。」「どうも」「すみません。」「がんばります。」等、、、

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そりゃあ「いただきます。」を“Bon appetite!”などと状況に置き換えることも出来ますが、はやり本来の意味が違う。「すみません。」にいたっては、どうして“I am sorry” “Excuse me”
“Thank you”と違って使えるのか?カメレオン以上のすごさ!お決まりの「よろしくお願いします。」も“Thanks in advance”等と言われたら言われた方も「なんなんだ!?」と身構えそうです。

反対に英語でも色々あります。筆頭は“How are you?”でしょう。普通の日本人はいきなり「ごきげんいかが?」とか聞かれたら「私はアフタヌーンティーに来たのか?」みたいな気分になるでしょう。直訳して日本人にたずねると(通訳中などに)百発百中 かすかに笑いがはいります。みんな照れるんですね。で、どう答えようかと内心ちょっとドキドキしている。一方それをたずねた当のアメリカ人は次の話題に移ってます。だれも「アイ・アム・ファイン。サンキュー。アンド・ユー?」なんて答えが返ってくるとは思っていません。アメリカ人に「日本人はあからさまにアイラブユーとは言わないのよ。」というとこれまたびっくりされます。日本人はまず「お前を愛しているよ。」とは言わないでしょう。シンプルに「好きだ。」で十分です。最大限で「大好きだ。」でしょう。

日本映画の英語字幕を見ていると、うまく訳しているのは本当に上手だなあと思うことがあります(英語>日本語もそうですが)。

あの限られた時間の中で、ぴったりとそれに当てはまる言葉を探すのはまさにアートですね。こういう風に考えると、言葉を理解するためには、その背景にある文化も一緒に学ぶのは必須であると痛感します。

 

(ページ担当:山崎由紀子)

 

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