ビタミンB3の一種 Niacin の derivative (誘導体)である Niacinamideが、
認知症の予防に役立つばかりか、認知症で無くなったはずの記憶を取り戻す
ことが実証された、というレポートが目に入ったので、
購読者の皆さんともシェアさせていただきます。
CA州 Irvine 大学のキム・グリーン博士が、認知症のはつかねずみに、人間の
2000g~3000gに値する量のNiacinamideを与え続けて四ヶ月後、認知症の
ねずみの症状が殆ど完治したばかりか、失ったはずの記憶を取り戻した、
という結果が出たそうです。
The One Memory-Boosting Nutrient
You Should Be Taking
by Dr. David Williams 07/24/2012
http://www.drdavidwilliams.com/the-one-memory-boosting-nutrient-you-should-be-taking/#axzz2XR5lSkjI
上記レポートの中で名前が挙げられたウイリアム・カウフマン博士は、
なんと1940年代から Niacinamide と認知症の関係を研究していたそうで、
1000人以上の患者を対象にしたカウフマン博士の研究によると、
Niacinamide は溶水性のビタミンなので、血流や中枢神経に速やかに
摂取されやすく、摂取後15分以内に体内のNiacinamide値が上昇して
摂取後約90分でピークに達し、三時間後には、殆ど全量が体内に
排出されるので、最大限の効果を望むには、一日に数度の摂取をすることが、
きわめて重要なポイントだそうです。
また、カウフマン博士の実験の結果、一回の摂取で体内吸収できる量は
約250mgなので、体内で効果的なNiacinamideのレベルを持続するため
には、約1時間半ごとに250mgづつを摂取し続ける必要があるそうです。
(一日に約12回の摂取 💦)
また、認知症患者だけではなく、認知症の症状が全く無い健康体の人でも、
Niacinamideを摂取することによって、記憶力が増強されることが
実証されているそうです。
今まで「不治の病い」の一つとみなされてきた認知症ですが、今後、
様々な明るい研究結果が期待されるようで、とても嬉しく思います。
担当:フィカラかこ