2024年7月号 特集

セルフケア ✳️ 両側刺激のお話

日々、特に生活に大きな変化がなく
気持ちが安定している場合でも、
仕事、人間関係、子育て、家族のこと、
異文化の環境下で起きる出来事など、
無意識のうちに私たちは
見えないストレスに影響されている事があります。 

心(脳)と身体は、神経でつながっていて、
小さなイライラも常にキャッチしています。

ストレスが溜まってくると、
普段は平常心でいられる事も、
何故かネガティブに見えてきて、
キツい言葉を言ったり、
逆に内にこもって深く考え過ぎてしまう
ループに陥ってしまう事に。

そういう状況下にある脳は、
脳の奥にある扁桃腺と呼ばれる、
本来ならサバイバルに必要な部分、
右脳に血流が行き、アラートが発せられます。

 

気持ちが安定している脳は、
血流がバランス良く巡っていて、
自己肯定感もあり、
色々なチャレンジも乗り越えて行く元気な状態になれます。 

実は、不安症による
パニックになったクライシスの状態をやわらげる時のツールがあり、
私は、自身のストレスケアにもよく使っています。 

バタフライハグと呼ばれる両側刺激法です。



左右脳、両サイドを刺激するので、
日本語ではこう呼ばれ、
英語では、Bilateral stimulationといいます。

両手で、ちょうちょを作り、
心臓の上のところで優しくトントンと交互に刺激します。
これにより、脳の両方が刺激され、
血流が全体に行き届き安定するので、
数分後には気持ちが落ち着くと言われています。 

出来れば、
ボックス呼吸法も一緒に行うと
より早く落ち着くことができます。

 

夜、アロマオイルを嗅ぎながら、
または湯船に浸かりながら行なうと、
副交感神経(安心感)が優先になるので
更に効果を感じやすく、安眠誘導にも良いと思います。

小さなお子さんが元気のない時には、
両サイドの背中をトントンとしてあげてみて下さい。
 
そして、『深呼吸して~』 というより、
ゆっくりと優しい声のトーンで、
『ゆっくりお花をかいで~、
そして、キャンドルの火をゆっくり消してみて~
(『シャボン玉作って~』でも大丈夫)』 と教えてあげて下さい。

ゆっくり優しくというのが基本になります。



背中トントンを通して、
お子さんにもトントンをしている側も、
安心とアタッチメント(愛着)のホルモン、オキシトシンが出ます。

英語では、
『Smell the flower Blow the bobbles』と
『Smell the flower Blow out the candles』のどっちがいい? と
お子さんに聞いて、本人に決めさせて下さい。 

両側刺激は、歩く、走る、自転車を漕ぐ、
バスケットのドリブル等でも得られます。

要するに、両サイドの身体を動かせば、
両サイドの脳の血流はバランス良く巡ってくれるのです。

運動の後の気持ちの良い達成感は、
両側刺激によるものだと言われています。 

運転中にドキドキする方は、
ハンドルを握った状態で、
両手の親指をトントンとしてみてください。

小さな動きでも脳には届き、同じ効果がでます。 

ネイティブ・アメリカンは、
トラウマを祈りと共に、
両側刺激であるダンスやドラムを叩く事で解放するそうです。 

私は、常にクライアントさん達と一緒に
バタフライハグをしたり、ボックス呼吸法をセッション中に行うからか、
ほぼ仕事から受けるストレスは余り感じません。

両側刺激は、ある意味
お守りのようなツールになっています。 

ぜひ、バタフライハグや他の両側刺激を、
日々のストレスマネジメントに取り入れてみてください。♡ 

テイラー清美
フロリダ州認定臨床心理士
トラウマ治療・ EMDR プラクティショナー
フロリダ州認定クリニカルスーパーバイザー
Healthy Mind Specialists, LLC | Therapy 

主に18歳以上の個人/マリッジカウンセリングを、
クリニックとオンラインにて提供していま す。
813-609-2034
info@healthymindspecialists.com 
11906 Boyette Road Riverview, FL 33569 

ご投稿:テイラー清美さん

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