50度洗い、ご存知でしたか?そういえばバナナが甘くなり、長持ちする。。。と、
「試してガッテン」で取り上げていたようなおぼろな記憶しかないのですが、
バナナだけでなく、他の物にも有効と聞いて、
色々調べ、多少ですが実験もしてみました。ご存知の方も多いようですが、
美味しく食材を頂く為に、何かの参考になれば幸いです。
50℃洗いとは?
50℃洗いとは、参考サイト*によれば、
平山一政氏(スチーミング調理技術研究会代表)が提案した方法で、
50℃前後の温度で食材を洗うと、
“ヒートショック”という現象により葉の表面の気孔が開いて、
細胞が水分を吸収できるので、葉物野菜がみずみずしくシャキッとするそう。
そして、葉物野菜だけでなく、
その他の野菜、果物、お肉、魚にも適用できるということです。
サイトによると、雑菌も10分の1に減り、鮮度がアップし、日持ちし、
うまみや甘みもアップするそう!良い事だらけではありませんか!
ただ、正しいやり方でないと、
食材についている菌が増殖したりするそうなので、
実行の際は、十分気を付けてください。
50℃のお湯の作り方
50℃のお湯は、色々な説明を読んで、
実験の際はお薦めの方法で作りました。
それは沸騰させたお湯と常温の水を半分ずつ混ぜて、
調理用の温度計で温度を測り、
少しずつ水を足しながら52℃位になったら、食材投入。
(食材の温度によっては、50℃だと直ぐ温度が下がりますので、要注意)
野菜・果物の50℃洗い実験
野菜や果物は、表面に傷がつかないようにやさしく洗う事。
実験は、バナナ、苺、青梗菜を使いました。
バナナは5分漬け、取り出して1時間放置、
後はラップに包んで冷蔵庫に保存。
苺は2分漬け、その後、すぐ冷水で冷やし、
やはり冷蔵庫に保存しました。
青梗菜は葉の部分と茎を一緒にしたのですが、
これは別々にすべきだったと反省です。
1分漬け、その後は水気をしっかり切り、
果物同様に冷蔵庫に保存しました。

果物の50℃洗い時間目安
https://50doarai.nerim.info/50doarai-list-fruit.html
葉物野菜の50℃洗い時間目安
https://50doarai.nerim.info/vegetable.html
お肉の50℃洗い実験
ポークチョップ用の少し厚いお肉を使ってみました。
5分ほどお湯につけてから、冷水に取り出し、
水気をきってジップロックに入れて、冷蔵庫で保存。
お魚もできるそうですが、まだ実験していません。
尚、お肉の場合、ひき肉は溶けてしまうので、
50℃洗いには適していないとの事です。
おこなう上での注意点
50度洗いの際、誤って43度以下の温度で洗うと、
菌が繁殖してしまうので、くれぐれも温度には注意!
お肉や魚介類は、洗ったらすぐ調理することがお薦めだそうです。
実験結果&皆さんの声
バナナも苺も甘みが増して、長持ちしてびっくりしました。
青梗菜は50℃洗い後冷蔵庫にしばらく置いても、瑞々しいままです。
お肉は翌日に調理しましたが(カレーを作りました)
いつもより柔らかく美味しく頂けたような気がします。
色々友人達に聞いてみましたが、50℃洗いを実行していらっしゃる方々が多く、
しなしなしていた苺がピカピカに光り出し、甘くなってびっくり!とか、
やはりしおれていた葉物が生き生きして長持ちするし、
野菜についている雑菌を考えると50℃洗いでより安心なので、
葉物は50℃洗いをずうっとしているとか、
効果を実感なさっていらっしゃる皆さんが多いようです。
50℃洗いのポイント
1)お湯の温度を一定に保たせる(大きめのボウルを使うとお湯が冷めにくい
2)野菜、果物、お肉などをボウルから取り出した時、水分を十分に拭きとる。
実際に50℃洗いは、ちょっと手間がかかりますし、
それだけ手間をかけるメリットがあるのか?
サイトによっては懐疑的なものもありました。
個人的には、50℃洗いして良かったと思っています。
バナナも苺も長持ちして甘くなりましたし、
次回はオレンジも試してみようと思います。
お肉、お魚に関しては、どの位効果があるのか、
牛肉、鶏肉、サーモンなどで試してみたいと思います。
参考サイト
https://50doarai.nerim.info/effect.html
ページ担当: ハインズのり子