すっかり暖かい3月

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今年のフロリダの2月は、例年より気温の低い日が多かったので、長袖やブーツなどを履けてちょっとウキウキした筆者ではありますが、寒い日が長く続くと結局「早く暖かくならないかなあ」などと調子よく呟いてしまうわけです。

日本では3月にもなれば桜の話題などで盛り上がりますが、季節の移り変わりをあまり楽しめないフロリダで「春」を身体で感じるのはなかなか難しいとも言えます。タンパベイエリアではメジャーリーグのキャンプが開始され、最近では日本の友人たちに、野球選手たちのことをよく聞かれます。田中選手、イチロー選手、黒田選手などをレジェンズフィールドだけでなく、街角で見かけるチャンスがあるかもしれませんね^^ 段々と暖かくなり、外でスポーツに励む方も多くなると思います。

 

とは言え3月といえば、どうしても3年前の3月11日に起きた東日本大震災を思い出さずにはいられません。悲しいことに、3年経過した今でも、苦しんでいる方たちがたくさんいるのが現状です。実際被災地では、復興が進む地域と手つかずの地域がまだら模様で残っており、被災3県の仮設住宅の入居率はいまだ9割と上昇中とのこと。孤独死数が100人近くいることも明らかになりました。つまり実際のところは、原発事故の収束には程遠く、放射能汚染禍は生活再建に暗い影を落としているのが今の状況で、国の対策強化が一層望まれているのです。「五輪騒動」の陰にすっかり隠れましたが、原発事故を招いたとして業務上過失致死傷容疑などで刑事告訴・告発された東電幹部や菅直人元首相らは全員不起訴となりました。個人的にはなんとも言えない気分になりましたが、もう誰かを責めている場合でもなく、都知事でも誰でもいいから正々堂々と動き、そして国をも動かして欲しい!と強く願ってやみません。

 

ここタンパでも、まだまだ支援活動は続けられています。クリアウォーターにて、今月の23日には3度目となるJapan Relief Charity Concert(ジャパンリリーフチャリティコンサート)が開催されます。地元の子供たちやミュージシャンの方たちによる素晴しい演奏を、皆さんお誘い合わせの上是非聴きにきてください。今一度、たとえ大きな手助けはできなくても、何か、ものすごく小さくても、出来ることがあるかもしれない・・・日々の生活の忙しさで何もできていないけれど、日本が大好きだから、ちゃんと考えてみようと思います。

(担当:キルゴ亜矢)

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