本来なら秋も深まる、、、という季節なのでしょうが、ここフロリダはまだ「暑さが和らいだ」という表現の方が合うくらいの気候です。最近になって、真夏は暑すぎて参っていた朝顔がまた咲くようになりました。朝顔と言えば私はすぐに「朝顔に つるべ取られて もらい水」の一句が浮かびます。それなのにもう11月という時に嬉しそうに咲いているフロリダの朝顔。。。
俳句はHAIKUとして日本国外でも理解が広まっていると聞きますが、日本の四季に深く根付いた季語をルールとするHAIKUの季語を外国ではどのように扱っているのだろうと、この記事を書きながらふと疑問に思いました。ツツジの花はだいたいここでは2−3月頃咲くし、筍はほぼ年中出てきているようです(我が家の裏庭に春に植えた竹が夏の間に2本も芽を出した=筍)。
、、、と上記の疑問の答えを探してみると、諸説はあるようですが基本的に外国語で俳句を詠む場合は、日本語の5、7、5という17音節のルールはなし、季語も国や地域によって季節がほとんどない場所もあるので特に必要なし。基本的に簡潔に3つの短い詩を組み合わせて作るというルールなのだそうです。時には例えば「虹」などのテーマを決めて俳句を詠むこともあるそうです。こんなことを調べている時に見つけた英語俳句です。
Two
light beams shining
where there were once Twin Towers-
my son, my daughter
(訳) 二本のビーム光線の輝き
ここはツイン・タワーのあった処―
わが息子よ、わが娘よ
著作:ジャック ガルミッツ(アメリカ) 第15回「草枕」国際俳句大会 草枕『大賞』作品
参照:日本俳句研究会 http://jphaiku.jp/rekisi/kaigai.html
季語がなくても、その光景と詠み手の心持ちがはっきりと浮かぶ様だと思いました。
反対に思わず笑ってしまったのがオーストラリアの「猛暑かな サンタクロースの 髭に汗」
フロリダのこの辺りだったら季語には「ジャカランダ」とか「ストーンクラブ」などが使えそうですね。秋のアメリカはハロウィンと感謝祭は定番ですが、私は秋になるとワインが絡んだイベントが多くなるのが嬉しいです(笑)。涼しくなってきた秋の夕方、屋外のワインフェスティバルで楽しむのはいかがでしょうか?
11/2/2013 Safety Harbor Wine Festival http://www.cityofsafetyharbor.com/index.aspx?nid=72
11/9/2013 Dunedin Wines The Blues
http://www.dunedinwinestheblues.info/
(ページ担当:山崎由紀子)