2024年4月 表紙

4月・エイプリルと聞いてまず筆者の頭に浮かぶのは
「エーイプリル〜 蒼い日差しの中で〜♩」で始まる稲垣潤一の『April』、
「4月になればここに来て〜🎶卒業写真めくるのよ〜🎵」がサビの菊池桃子の『卒業』。

どちらもアラカンには超懐かしい4月の歌です。

日本では卒業式の「終了」感から気持ちを切り替えて
「入学」「入社」と、世の中が「始まり」に
ちょっとワクワクする月ではないでしょうか。

筆者の歌の嗜好はここまでにして、
一般的にはやはりApril Foolを考える人が多いのでは。

エイプリルフールとは、
4月1日に罪のない嘘をついても許されるという風習です。

もともと欧米発祥の風習で、
日本では「四月馬鹿」ともいい、
漢語では「万愚節」「愚人節」と表わします。

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エイプリルフールは、4月1日にかつがれた人をさす場合もあります。

英語で「April fool」はかつがれた人の意味で、
この日のことを表すときは「April fool’s day」となります。

エイプリルフールの由来には諸説ありますが、ま
あ、これがとんでもなく多方面に散らばっておりまして、
そのいくつかを紹介します。

⭐︎ かつて、フランスでは3月25日に新年を迎え、
4月1日まで新年のお祭りをしていたが、
16世紀にシャルル9世が1月1日を新年とするグレゴリオ暦を採用すると、
これに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として馬鹿騒ぎをした。
この騒ぎに怒ったシャルル9世が人々を処刑したため、
抗議と追悼の意を込めて、4月1日に「嘘の新年」を盛大に行うようになった。

⭐︎ 古代ペルシャ発祥で、
今も行われている「シズダベダール」というお祭りが原型という説。
「嘘の13日目」といって、
春分から数えて13日目である4月1日前後に、
いたずらをする習慣があったそうです。

⭐︎ インドの仏教徒は春分の日から3月末まで修行を行う。
せっかく修業をしても、
4月1日になると修行が嘘だったかのように俗人に戻ってしまうことから、
4月1日を「揶揄節」(やゆせつ)としてからかった。

日本にエイプリルフールが入ってきたのは大正時代頃です。

この「四月馬鹿」が流行る以前は、4月1日を「不義理の日」とする風習がありました。
これは中国伝来の風習で、不義理をしてもよいのではなく、
義理を欠いている人に手紙などで挨拶をして、
御無沙汰を詫びるための日です。
同じ日付で全く違った趣になってしまったわけです。

欧米では4月1日の新聞にエイプリルフール用の記事が掲載されたり、
テレビニュースになることもありますが、
日本では人騒がせだということで、段々と流行らなくなりました。

この日はあくまでユーモアの日であって、
全員が楽しい気持ちになることが目的です。
終わったときに、関係するすべての人にとって、
面白いものであってほしいものです。

ハム寿美すみ

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