2017年7月表紙

セミ捕り.jpeg7月の声が聞こえるタンパは、もう既に盛夏。。。

学生たちは早ければ5月の終わり、
遅くても6月中旬には夏休みが始まり、
小中学生の子供さんをもつ
親御さんは、
なが~い夏休みの間の子供さんのアクティビティーの選択に、

四苦八苦されていらっしゃることと想像いたします。

半世紀以上も前の話ですが、
私が小学生だった頃の夏休みは、
アメリカに比べて
断トツに短い一ヶ月なのに、
永遠に続くような長さに感じられたものです。

毎朝6時頃に起きて、近所の決められた場所に集まって、
リーダー(町のボランティア
役員)の掛け声のもとに
ラジオ体操をしたあと、
持参したカードに参加の
ハンコを押してもらいましたが、
今ではそんな慣習は無いのでしょうね。

たんまり与えられた夏休みの宿題を
毎日少しづつすませたあとは、
団地の仲間たちに声をかけて、
周囲の宅地で建築備品を
使って War Game をしたり、
空き地でトンネルを掘ったり、
林の中でセミ取りをしたり…。

コンピューターはペンタゴン(1943年設立)でも
使われていなかった頃で、
遊びは自分たちの想像力を駆使した、
殆ど野外でのアクティビティーでした。

ミ~ンミンミンミ~ンと騒がしいほど
合唱し続けるミンミン蝉の鳴き声は、
ここタンパでもあちこちで聞こえる夏の
メロディーなのに、
いつだったか私が
「セミ(Cicada シケーダ)が鳴いてるね」と云うと、
相手(アメリカ人)は聞いて

聞かぬふりをしているわけでもないだろうに、
「シケーダって何?」という答えが
返ってきて
驚いたことがあります。

俳句の季語(閑さや岩にしみ入る蝉の声、等)や、
蝉時雨(しぐれ)などの風情ある表現に富む日本文化と違って、
米国での
蝉は単なる昆虫に過ぎないのかもしれませんね。

キーライム7月号が皆さんの目に届くのは、
日本の梅雨は中盤頃でしょうが、

ここタンパでは
Torrential Downpour と呼ばれる
ゲリラ豪雨の季節の始まりです。

今まで晴れていた空が暗くなり、
突然バケツをひっくり返したような雨が降り、

車の運転中などは5メートル先も見えなくなるほど。
そして、たいてい5分も
経たないうちに、
同じく突然ピタッと雨がやみ、数分後には青空に戻ります。


今年もハリケーン無しのトラブルフリーの夏であることを願いつつ、
今月のご挨拶と
させていただきます。

(ページ担当:フィカラかこ)

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