2023年2月号 生きた英語:「耳」を使った慣用句

先日、私が住むサブディビジョンのFacebookで、
誰かがご近所さんのアイデアを尋ねるポストで
“Any other solutions, I’m all ears.” と
書いてあるのを見て、面白い表現だなぁと思い、
「耳」を使った慣用句を探してみました。

Feb ear1.pngAll ears

耳だらけにするということは、
聞く気満々ということですね。
「熱心に聞く」という意味。

* * *

Screenshot 2023-01-20 at 3.19.20 PM.png
Go in one ear and come out the other

これは文字通り。
日本語でも同じ表現があるように、
何か聞いても右から左へ抜けていくという意味。

* * *

Screen Shot 2023-01-17 at 9.36.35 AM.pngGrin from ear to ear

直訳すると耳から耳までニヤニヤする、となり、
ニヤニヤはちょっとニュアンスが違うのですが、
日本語の意味は誰かがとっても満足している、
ハッピーだ、ということ。
(例) ”When we saw Paul grinning from ear to ear,
we knew he had passed the exam.”
「ポールが満面の笑みを浮かべているということは、
試験に受かったということだ。」


* * *
Screenshot 2023-01-20 at 3.22.20 PM.png
Keep your ear to the ground

直訳すれば「耳を地にくっつけておく」という意味ですが、
地の下からの物音を聞く、という意味ではなく、
「周りの状況を把握する」という意味で、
「常にアンテナをはっておく」というニュアンスになります。
特に、最新の情報を得るために
調べる作業を伴うような状況に使います。
(例) Mary kept her ear to the ground
& learned about the promotion opportunity.
 「メアリーは、昇進のチャンスを見定めていた。」

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Feb ear3.png
Lend an ear

直訳すると「耳を貸す」となります。
これは日本語の表現にもありますね。
日本語の「耳を貸す」は「人のいうことを聞く、
相談にのってやる」といった意味です。
英語のイディオム「lend an ear」も
相手の話に慎重に、
親身になって聞くという状況をあらわし、
「耳を傾ける」「耳を貸す」「相談にのる」という意味です。
日本語の表現の「耳を貸す」と全く同じ意味です。
(例) Sorry that I’m late.  I had to lend an ear to Nancy.
「遅れてごめん。ナンシーの話を聞かなくちゃいけなかったの。」

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Screen Shot 2023-01-17 at 9.53.38 AM.png
Make one’s ears burn

「誰かの耳を焼く」というのは、
人を恥ずかしさで耳元まで赤くさせる、という意味です。
日本語では恥ずかしさのために耳が真っ赤になる、と言いますが、
英語では「焼く」って、ちょと怖いですね。

担当:ハム寿美すみ

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