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特集1:メディケア(公的高齢者医療保険) メディケアサプリメント

By: 河野圭子さん
ノースカロライナ州保険部認定 SHIIP Counselor
アメリカ病院経営士会認定病院経営士

これまでのメディケアシリーズ

1)メディケアの基礎:2020年4月号
2)メディケア申請から加入:2020年7月号
3)メディケア再検討変更期間について:2020年8月号
4)メディケア・アドバンテージ、お薬パートD比較ツール:2020年9月号

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メディケア・サプリメントのポイント

メディケア・サプリメント(メディギャップ)に関する情報が氾濫しており、選び方や時期などわかりにくいかもしれません。今回は、メディケア・サプリメントについて整理してみます。

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メディケア・サプリメント(以下サプリメントと略)は、オリジナル・メディケアを選んだ方が、任意で加入できる保険であり、メディケアの自己負担をカバーする保険です。 2020年1月からメディケア受給資格のある方は、8プラン(A,B,D,G,K,L,M,N <注意:プランA,B,DはメディケアのパートA,B,Dとは違います!>)から選べます。それ以前、既にプランCとFに加入されている方は、引き続き継続できますのでご安心ください。

保険料は、プランによりますが、例えば人気のGプランは、$100~$300前後です。保険料に差がありますが、プランGの給付内容は全く同じなので、将来の保険料の値上がりも考えて保険を選びたいものです。Gプランは、パートBの免責金(2020年は$198)まで払うと、メディケアの自己負担金を全て支払ってくれます。

サプリメントは、任意加入なので、メディケアのパートBやパートDのようにペナルティーはありません。しかし、いつでも加入と脱退ができるかというと、要注意。次の2つの加入方法をご覧ください。各州でルールが違うのですが、大枠では下記のパターンです(MA州、MN州 WI州は独自のルール有り)。

① Guaranteed issue rightsの時期:既往歴や健康状態により保険料増額されたり、加入拒否を受けないで入れる時期:多くの州は65歳のメディケアの申請時期やパートB受給から半年以内などを条件にしています。それを過ぎると、②になります。

② 上の①を過ぎて加入申請:保険会社は、既往歴や健康を調べて、この結果により保険料増額や加入拒否ができます。ですので、高齢や病気になってから加入申請する場合、あるいは、一度サプリメントに加入してやめてしまうと、入り直しが難しい理由はここにあります。

● メディケア・サプリメントのメリットと考慮すべき点なのですが、実際の相談から参考になりそうな例を書いてみます。

《その1》  65歳でメディケアに加入し、オリジナル・メディケアを選んだAさん。Aさんは、サプリメントに加入後、1年間病気にならなければ$1,680($140x12)が掛け捨て、数年後に加入しようかなあと迷っておられました。⇒ このような考えもありますが、後の加入申請は②が適応されるので、要注意。

《その2》  80歳のBさんは、サプリメントの月額保険料が$400に達して支払いが困難。今まで大病をしたことがないので、継続するかどうかの相談。⇒サプリメントをやめるなら年間保険料の$4,800を貯金して、後の医療資金にすることや、広域のプロバイダーをカバーするメディケア・アドバンテージに切り替えるなどのオプション有り。

《その3》  80歳後半のCさんもサプリメントの保険料支払い困難。Cさんは、既に疾患を患いサプリメントがメディケアの自己負担をカバーしていたので、自己負担額とサプリメントの保険料の比較が必要。しかし、今サプリメントをやめると、②で再加入が非常に困難。

このような相談から、次のような考え方もできるのではないでしょうか。最近、保険料を抑えた高額免責付のGプランが登場しました。例えば、65歳時にサプリメントに加入して5年目に入院を伴う病気をして$3,000の自己負担が発生した場合:Gプランは、$200前後(推定額)の自己負担後は全てカバーしますが、4年間の合計保険額は$6,720(月額$140)。保険料と治療費自己負担額の合計は$6,920。

免責型Gは、免責額の$2,400(推定額)まで自己負担が生じますが、4年間の合計保険額は$2,400(月額$50)。保険料と治療費自己負担額の合計は$4,800となり、Gプランより総自己負担額が低くなります。しかし、それはあくまでの病気になるタイミングと治療額によります。

サプリメントは、自己負担をカバーする点ではメリットがあります。一方で、保険料の値上がり、掛け捨て的な要素もあり、将来を見据えて、継続できるかどうも考慮すべきポイントになります。 

参考サイト:

✔ Medicare.gov: メディケア情報の一押しサイト。

 floridashine.org/Counseling-Sites.aspx:フロリダ州のメディケア相談員(SHINE Counselor)が探せます。

最後に: この記事をご覧になる頃は、まさにメディケアの再検討・変更期間(10月15日~12月7日)、詳細は8月号と9月号をご覧下さい。今回でメディケアの連載は完結編となりました。この連載が皆様のお役に立てれば幸いです。メディケア関連の質問などお気軽にご連絡ください。happycare65@gmail.com

なお、記事は一般情報の提供を目的としておりますので、アドバイスではないことをご了承下さい。


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ページ担当: ハインズのり子