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2020年4月号 表紙 

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この季節になると思い出す少し苦い思い出があります。私がまだ小学生だった時の事なのですが、その日、銀座の某デパートのワゴン販売に大勢の人が集まってました。ワゴンでは魚の形をした大きなチョコレートがリボンで素敵にラッピングされて売られてました。付属の小さなハンマーで割って食べるそうで、それだけでも楽しそうなのですが、外国のチョコレートみたいだから特別な味がするかもと私の期待も大きく膨らみました。私がどうしても欲しいとねだると、めずらしく母もすんなりと買ってくれる事になりました。多分、普段は駄々をこねない妹も欲しいとねだったからだと思います。どうしても一人で好きな様に割って食べたかった私は、絶対に全部一人で食べるからと何度も駄々をこね無理やり2つ買ってもらいました。

 


帰って食べてみると味は子供には刺激の強いプレーンなダークチョコレート。ハンマーで割るのも直ぐに飽きてしまい結果は期待はずれ。小さい妹は無理があったので彼女は少しだけしか食べなかったのですが、私は絶対に全部一人で食べると母に約束して買ってもらったので厳しいペナルティが待ってました。それから1カ月近くも食べ飽きたチョコレートを毎日せっせと割って食べてたのですが、ある日、鼻血が流れてしまい怖くなったので食べる事を断念。そして、もう2度とチョコレートを口にしたくないと後悔した事を今でも覚えてます。今は平気で食べてますが、そのトラウマでチョコレート嫌いは20代後半頃まで続きました。

 

大人になってから、この魚の形のチョコレートは、ポワソン・ダブリル(Poisson d'Avril)だったと知りました。「4月の魚」を意味します。41日になると、フランスでは、魚をかたどったチョコレートが美しくデコレーションされチョコレート専門店の店頭に飾られるそうです。この風習は若くて簡単に釣れる魚を象徴してるそうで、だまされやすい人という意味があるそうです。それを知って苦笑いしてしまいました。これはフランスのエイプリルフールみたいな行事で、子供が魚の形の紙をこっそり相手の背中に貼るいたずらをしたりするそうです。

 

さて、この記事を書いてる今はまだ3月ですが、4月になってからもコロナウイルスの影響や報道内容でストレスを感じられる方もいるかもしれません。そうでない事を強く願っておりますが、そんな時は情報や電波から距離を置く時間を少しでも作ると、気分が落ち着くこともあります。一日も早く事態が終息することを願っております。どうか今月も皆さまが、ご健康で楽しく過ごされますように。

 シーハン三樹