フロリダ州タンパベイエリアで楽しく暮らすための情報ページ

健康:食品に含まれるヒ素について

アメリカに居ても、比較的簡単にオリエンタル食品店などで、色々な日本食が手に入るのは本当に有難いなと思っていますが、知人からヨーロッパやカナダではひじきが手に入らないと聞いて驚いたことがあります。それはひじきにヒ素が含まれているので輸入禁止品になっているからだそうです。ヒ素がひじきに含まれていること自体全く知りませんでした。

hijiki.jpg

調べてみると、ヒ素は自然界に広く存在し、様々な食品や飲料水に微量のヒ素が含まれており、有機ヒ素無機ヒ素という形で食物中に存在するのだそうです。このうち、無機ヒ素は人体に対して高い毒性を持ち、ガンの原因となりうる由そしてひじきだけでなく、他の食品、中でもお米(特に玄米、胚芽米)はヒ素の含有量が高いそうです。これは水田で生育する稲は、土壌鉱物の無機ヒ素を吸収しやすい為で、一般的にその含有量は他食品の約10倍だそう。ご飯が大好きな私達には震えあがる数字ですが、食品安全委員会は、日本人が食品を通じて摂取するヒ素に関して、「日本において、食品を通じて摂取したヒ素による明らかな健康影響は認められておらず、ヒ素について食品からの摂取の現状に問題があるとは考えていない」、また、「特定の食品に偏らずバランスの良い食生活を心がけることが重要」としています。

考えてみれば日本人は、ヒジキや米を、伝統的食材として長年食べてきています。通常の摂取の範囲内では、ヒジキや米に含まれるヒ素による健康への悪影響の報告はないのだそうですが、調理方法が大きく影響しているのかもしれません。乾燥ヒジキは、通常の調理方法の水戻し、ゆで戻し、ゆでこぼしなどの過程で、戻し水やゆで汁を捨てることで、無機ヒ素を5割~9割除去できることが報告されており、先人達の身体を守る知恵を知る思いです。また、米は、玄米の外側のぬか(糠)に無機ヒ素が多く含まれています。その為、白米への精米過程や、お米を良く研ぐこと、濾し器をつかって炊飯することなどが、ヒ素の除去*に繋がるし、玄米もヒ素を除去する(6時間水につける。ゆでこぼしするなど。)方法*があります。いつもブログを読ませて頂いている「カリフォルニアのばあさんブログ」2019819日に写真入りでその方法が紹介されていて、感心しました。いずれにしても、やたらに恐れず、十分注意をして、一定の食品だけに偏らず、バランスよい食生活をすることが大事なのだと思います。

100%の除去とはなりません。

 (参考)
・食品安全委員会 Q&A詳細「ヒジキに含有されている無機ヒ素について」
http://www.fsc.go.jp/…/questionAndAnswer/show/mob07009000005
・農林水産省「食品中のヒ素に関するQ&A
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/qa.html