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特集:さて、2011年はどんな年? ~長期投資の観点から

小、中、高と同期の岡本和久さんをご紹介します。彼とは、同期会の交流をきっかけに、ここ数年、

MLリストなどで色々お話を伺ったり、著書を読む機会に恵まれました。朝日、日本経済新聞に

「経済の生き字引」と喩えられたその知識・経験の豊富さ、冷静沈着、客観的に世の中の流れを

見据える彼の見解に大変感銘を受けています。今回東洋経済オンラインに掲載されました

彼のarticle2011年への勇気を頂いた気持ちで、キーライム通信への転載許可を伺ったところ、

快諾してくださいました。岡本さん、有難うございます。彼の経歴、ブログもどうぞご覧ください。

 

 

成長株投資の父と言われるフィリップ・フィッシャーは、「何が起きるかを予測することよりも、

いつ起きるかを予測することは何倍も難しい」と言っています。私もあまり精度の高い水晶玉

を持っているわけではないので、2011年に何が起こるかというと、あまりはっきりとした

予測は残念ながらできません。

せいぜい、大きな流れを「多分、こんなことではないかな」と想像できる程度のものです。

そんな大づかみにした、大きな潮流について今回は少しお話したいと思います。何十年という

長期の資産運用をするには、この程度の前提で十分でしょう。


私は07~08年の世界的な金融危機は09年の初めに最悪期をつけ、その後、一進一退ではあっても一応、

大きな回復過程に入っていると考えています。各国政府は最悪事態を回避するために財政・金融両面での

テコ入れをしました。その結果、多くの国が財政赤字を抱えて悩んでいることはご存じのとおりです。

いわば、金融危機が財政危機に姿を変えたと言ってもいいでしょう。

 

そして、この財政危機から脱出するために、どの国も輸出を振興しようとしています。輸出の採算を向上

させるために、自国通貨安を容認する姿勢が見られるようになりました。その圧力を受ける形で円高が

進行したわけです。


しかし、輸出でいくら頑張っても、やはり自国経済が強くなる必要があるわけで、そのために米国などでは

金融のさらなる緩和が行われています。これまで、需要先として大きかった中国もインフレ懸念から

引き締め的なスタンスに移っています。そうするとますます、先進国では自国経済の回復が重要となるでしょう。

 

そのための施策は、景気が実際に回復するまで続けられるはずです。つまり、タイミングは明確には

わかりませんが、景気が回復するまで景気刺激が続くだろうと思います。これは米国に典型的に

いえることですが、先進諸国がみな目指している方向性ではないかと思います。

非常に長い目で見た世界経済は、拡大基調にあります。世界の人口は増加を続けていますし、

グローバル化により新興国、それに続く発展途上国の生活水準の高度化は続いています。

ですから、先進国の景気回復も大きな潮流に沿ったものであると考えられます。

先進国の景気が回復するにつれて、おそらくマイルドであっても物価が徐々に上がり始め、

金利も底入れすることになるでしょう。そして、それにより円高圧力も薄らいでくるでしょう。

円の上昇が止まれば、海外のインフレ圧力は日本にも輸入されることになります。

もし円高方向に向かえば、その圧力はさらに高まります。

 

長い人類の歴史を見れば、基本的に物価は上昇を続けています。何といっても人類は生産できる

以上のものをいつも欲しがりますし、生産性が向上すると人口がさらに増加するという現象もあります。

その意味では、21世紀になって以来、波瀾の時期にあった世界の経済は少しずつ安定化に

向かおうとしているのかもしれません。

問題は、日本の投資家のポートフォリオがあまりにデフレを前提にしすぎていることです。

GDPデフレーターで見ると、1993年以来今日まで14%以上の下落をしています。

その意味では、これまでの十数年は引き出しにおカネを入れておいても、購買力は増加していたのです。

ほとんどゼロ金利でも銀行に預金していればよかったのです。

 

ただ、これからも同じ状況が続くかというと、上記のシナリオから考えると疑問符がつきます。

1950年に100円だった消費者物価は昨年末でほぼ8倍になっています。仮に100円を普通預金に

預け続けていたとすると、金額は同じ期間に2倍強にしかなっていません。つまり、50年の100円では今、

当時の値段で4分の1ぐらいしか買えないということになります。


この期間、株価は約100倍になっています。100円全部を株式にしていたら1万円になっているわけです。

でももし、当初、預金を90円にして10円だけを日本株に投資をし、その後この比率を維持したとすると、

現在の価値は約12倍になっているのです。つまり、物価の上昇よりも5割増えたわけですから、

購買力は150円ぐらいになったということです。


別に全資産を株式にする必要もないし、また、そうすべきでもありません。しかし、ほんの少しずつでも

株式を持っておくことが、これからの時代では大切なのではないかと思います。

http://www.i-owa.com/diary/2010/12/post_381.htmlより転載)

 

岡本和久氏(Kaz Okamoto) I-Oウェルス・アドバイザーズ社長、ファイナンシャル・ヒーラー(R)

クラブ・インベストライフ主宰 瞑想、太極拳、川柳、ギター、酒、ラーメン愛好家、

プロフィール: http://www.investlife.jp/profile/

 

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