2015年10月

タンパベイエリアも少し暑さが和らぎ、朝や夕方はとても過ごしやすい季節となりました。紅葉や栗ご飯はないけれど、海の色も夏のそれとは少し違って見えます。ピアでの釣りも暑さが軽減された今、アジやサワラがたくさん釣れますよ。11月になったら終わりなので、興味がある方は今が絶好のチャンスです。

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この時期になると店頭にもハロウィンやサンクスギビングの飾り付けが秋の雰囲気を盛り上げてくれますが、それによって「ああ、今年ももうすぐ終わりだ」と、気持ちのどこかで焦ってしまいます。ハロウィンといえば、日本でもとても盛り上がりを見せているようで、川崎や渋谷で行われているパレードの派手さといったら、青森のねぶた祭も週末の竹下通りもびっくりなようです。コスプレした大人たちが一日中仮装し練り歩き大騒ぎすることにより、渋谷では「一年を通してゴミが一番多く出る日」となり、翌日早朝から街のボランティアの方たちによる大清掃が行われたニュースをご存知の方も多いと思います。街角のインタビューで「ハロウィーンは何の日かご存知ですか?」との問いに、仮装した若者たちはみんな「仮装して遊ぶ日」との回答。こうして考えると、クリスマスも日本ではカップルでいちゃつき子供がケーキとフライドチキンを食べる日であったり、バレンタインズデーも女の子が手作りチョコを作って好きな男の子に告白したり、会社で義理チョコと称してチョコを配り歩いてはホワイトデーに数倍ものプレゼントをお返しにもらう日であったり、日本というのは外国のイベントを上手に商法化ししっかり楽しんでいるなあといったところでしょうか。
ハロウィン、もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事だったようですが、現代では特にアメリカでは行事として定着しています。その昔、ケルト人という中央アジアの草原から馬車でヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパの民族にとって、1年の終りは1031日だったこともあり、この夜は死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていたそうです。お盆みたいなものでしょうか。その時期に出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていたとのこと。今では祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっているため、大人も子供も仮装をし、トリックオアトリートなどを楽しんでいますが、プロテスタント派の家庭に育つ子供たちが「うちはハロウィンは禁止なの」と悲しそうに言っていたのを思い出しました。今年も娘に変な衣装のリクエストをされるのではないかと今からハラハラドキドキな今日この頃でもあります。
わたしはタンパの秋が一年も最も好きです。外に出ていても気持ちがいいし、ホリデーシーズン到来のそわそわした感じも決して嫌いではありません。皆様、健康で素敵な秋をお過ごしくださいね

 

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