《すぐできるキムチ》
近所にあった韓国食料品店のご夫婦が引退を機に引っ越してしまいました。キムチマスターに怒られそうですが、わたしは本場のしっかり発酵された酸っぱいキムチが好きではなく、作ったばかりの浅漬けぐらいのキムチが好きです。
書いてある材料は、全部揃っていなくても、あるものだけでもじゅうぶん美味しくなるので、ズボラでも作れる敷居の低いキムチです。本来なら「キムチ風」と呼ぶべきなのかもしれませんが、大袋でしか売っていない唐辛子の粉を買った後だし、ズボラ日本人のプライドにかけてこれもキムチと呼びます。2022
年を越すためにこの冬に漬ける白菜5キロ、アミの塩辛、はらわたをとった煮干し、生の小エビを用意してください、なんて言わないので安心してください。
材料:
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白菜 1/4個
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大根 適量
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ニラ 数束
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人参 適量
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小ネギ 数束
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塩 大さじ2杯<キムチペースト(ヤンニョム)>
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韓国粗挽き唐辛子 大さじ3杯 (あらびきだけ大さじ6杯)
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韓国粉末唐辛子 大さじ3杯(代替:なくてもOK)
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だしだ 大さじ1/2杯 (代替:だしパック)
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しょうがのすりおろし 大さじ1/2杯
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にんにくのすりおろし 大さじ1杯
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ナンプラー 大さじ5杯 (代替:アンチョビ、イワシエキス、カナリエキス)
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玉ネギおろし 大さじ2杯(代替:カットした玉ネギ)
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りんごおろし 大さじ2(甘さや風味なので、梨でも柿でも梅シロップでもよいし、なくてもOK)
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はちみつ 大さじ1~2杯(代替:砂糖)
作り方:
1.
白菜をざく切りにします。
2.
塩を振って1時間程度、常温で放置します。
3.
白菜以外の野菜を千切りにしてください。
4.
<キムチペースト(ヤンニョム)>のすべての材料をボウルに入れて混ぜます。
5.
3.の千切りした野菜をキムチペーストに投入。
6.
1時間程度塩で漬けた白菜を、流水で洗います。
7.
水で洗った白菜を、ザルの中にいれて30分程度放置し、最後にやさしく絞って水切してください。または、重石で水切りしてください。
8.
白菜をキムチペーストに入れて、優しく和えてください。揉むと水気がでてしまいます。(この時何も考えずに素手でやるとあとで痛い目を見るので、手袋の装着を強くお勧めします)
9.
2時間ぐらい漬けたら完成!
(酸っぱいのが好きな方は、発酵するまで数日待ってくださいね!)
「韓国唐辛子」
あらびきと粉の違いは、辛さとその風味の深さだそうです。挽き方が細かいほうが辛く、粗くなるにつれてマイルドになるそうです。細かい粉は、家庭では調味料として使われるそう。
「キムチペースト(ヤンニョム)」
本場韓国では炒め物や鍋料理など何にでも使われている万能ペースト。コチュジャンを足して鶏のから揚げに和えた「ヤンニョムチキン」は知名度があります。チーズとの相性も抜群。焼肉の下味、お豆腐チゲ鍋、ナムルなど、なんにでも使える合わせ調味料です。
「ダシダ」
韓国のだしの素、万能調味料です。1975年に韓国の食品メーカーが「オモニ(お母さん)
の味」として販売を開始。じっくりと煮込んだ牛骨のエキスに、玉ねぎやにんにくなどが配合された粉末状の万能調味料で、スープ、炒めもの、チャーハン、ナムル、チョレギサラダのドレッシング、ポテトサラダなどなど、鶏ガラスープの素やコンソメの代替品として使えます。基本は牛肉ですが「いりこだしのダシダ」「あさりのダシダ」もあります。
「韓国の魚醤 イワシエキスとカナリエキス」
イワシエキスは臭みが強く、カナリエキス(イカナゴ)は後味がさっぱりしているそうですが、わたしには違いがわかりません。白菜・ねぎなどのキムチにはイワシエキス、大根やキュウリのような水気の多い材料のキムチにはカナリエキスで作るのがおすすめだそうですが、冷蔵庫の奥に眠っているナンプラーで大丈夫。
「キムチのり」
お水100ccに対し、米粉、小麦粉、もち粉、とにかく粉を大さじ2杯程度入れ、ダマができないように混ぜながら弱火にかけ、のり状になってきたら火を止め冷まします。これを最後に入れると、発酵しやすく見た目も美しくなるらしいです。
担当:キルゴ亜矢