生きた英語: 年末の挨拶

Santa-Seasons-Greetings.png里の母は毎年、某教会のバザーに色んなものを
寄付するので、彼女におんぶして、バザーで小額で分けられるようにクリスマス(&その他)カードの
束を私からも送っているのですが、母が今まで、Season’s Greetings と書かれたカードがクリスマスカードだとは知らなかったという話を聞いて、この機会に、アメリカでの年末の挨拶を紹介させていただこうと思った次第です。

Merry Christmas:  ご存知のように、アメリカは Melting Pot (人種の坩堝)で、世界中のありとあらゆる宗教が、この国の中に集まっていると
いっても過言ではありません。 あまり過敏になる必要も無いと思いますが、この挨拶は、相手がキリスト教徒と判っている場合に使うのが、
一番無難(?)です。

Happy Holidays: 相手の宗教が不明な場合や、無宗教の相手に対して使える万能(?)な挨拶です。

Season’s Greetings: この挨拶も、相手が誰でも使えます。

Happy Chanukah (or Hanukkah): 相手がユダヤ教徒の場合のみ使う年末の
挨拶。 発音は「ハヌカ」または「ハナカ」。

また、挨拶の表現だけでなく、日本の年賀状と同様、アメリカでの年末の挨拶状(一般的にまとめて『クリスマスカード』と云います)を送るのに際しての様々なエチケットがありますが、その中のいくつかを、この場を借りて取り上げてみたいと思います。

1)送るタイミング:早く送りたい場合、海外の宛先ならば、十二月の第一週目、国内ならば第二週目。 でも、自分から送っていない相手からクリスマスカードが届いて返事を送り
たいなら、年末あるいは元旦を過ぎた場合でも、Too Late ということはありません。

2)Do not boast: 現状のような不況期には特に、普段あまり更新の無い相手に今年の自分の近況報告をする場合、一千万ドルで Mercedez Benz を買ったとか、
自分の会社での業績が良くて多額のボーナスをもらった、等と Boast (自慢) することは
避けましょう。

3)Do not gripeこれも特に現状のような厳しい社会経済環境において、挨拶状を出す相手が誰であろうとも、もらったカードが愚痴 (gripe) っぽい口調だと、もらっても嬉しい
気持ちになれないものです。

4)喪中の相手日本では喪中の年賀状は控えますが、アメリカでは、喪中の相手への特別なルールはありません。 これは私個人の意見ですが、愛する人を亡くされた方は、「普通」の人より以上に周囲の暖かい志しに癒される事が多いと思うので、そういう方に
対しては、私は、特にパーソナルなメッセージを記したカードを送ります。

かこ

Illustration by: http://www.profiletreasures.com

タイトルとURLをコピーしました