2024年2月 生きた英語

文末の “if at all” の使い方

あちこちで何度も読んでなんとなく曖昧だった
”if at all” というフレーズ。

個々の単語は単純なものなのですが、
特に文末にこのフレーズが入った場合、
どう解釈するのでしょうか。



フレーズ自体が文章の意味を左右するということがないので、
これまではっきり理解しないまま通り過ごしても
問題はなかったのですが、
今回キーライムで英語の担当になり、
苦し紛れにこのフレーズの意味を調べてみることにしました。(笑)

英語のサイトの説明には:

The phrase “if at all” is used to express
doubt or uncertainty about the possibility of something happening.
For example,
“I’m not sure if he will come to the party, if at all”
suggests that there is doubt about whether he will come at all.


この説明によると、
例文の 「彼がパーティーに来るかどうかはっきりしない。」けれど、
単純にわからないというより
どちらかというと「来ないんじゃないか?」と疑っている、
「来るのかなぁ? さあ、どうだかねぇ。。。」という感じでしょうか。

if at all は否定を強めるためによく使われるようです。

起こりそうもないこと、めったに起こらないこと、
起こったとしても否定的または制限された形で起こることを示します。

日本語の辞書には if at all – 「もしあれば」となっていました。

もう一つ、例文を:

 “We now know the who, but we don’t know the why,” he said.
“We might not know the why for a while, if at all.”


この例文は「誰かということはわかっているんだけど、
理由はしばらくわからないかもしれない」という意味ですが、
この最後の if at all が付くことによって
「そもそも理由があれば、の話だが。」というニュアンスになります。

ちょっとしたニュアンスを加えるこのフレーズ、
意味は違いますが、日本で流行語大賞に選ばれた、
話の最後にさりげなく付ける「知らんけど」と少し似た使い方です。

英会話に少し余裕が出てきたら、
「そもそも本当にその事象が起こるかどうかは疑わしいけどね〜。」
というニュアンスを出すのに、
話の最後に “if at all …” を使ってみてはいかがでしょう?

担当:ハム寿美すみ

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