日本語では、小さい子でも日常的に使う言葉に擬音語&擬態語があります。その字の通り、「音を表す言葉」「様子を表す言葉」です。特に擬音語の方はカタカナ英語ではオノマトペと言いますが、実際の単語はonomatopoeiaとなり、発音も異なります。
元々はフランス語のonomatopeeで、これは擬音語、擬声語、擬態語を包括的に指す言葉だと言うことなので、日本語の感じに近いかもしれません。日本の漫画などでもたくさん出てきますね。英語にするとどんな表現になるかみてみましょう。
トントン→ tap, knock
バタン→ Slam
くすくす(笑う)→ giggle
にやにや(笑う)→ grin
ベラベラ(話す音)→ bla bla
もごもご(話す)→ mumble
ガミガミ(小言を言う)→ nag
ぶるぶる(寒さや恐怖で)→ brrr
バリバリ(食べる音)→ crunch
ムシャムシャ(食べる音)→ munch
パリパリ(食べる音)→ crisp
crunchは歯応えが強めのおせんべいくらいの感じで、crispはポテトチップスくらいの感じでしょうか。日本語だったらサクサクやポリポリなど、さらに細かい表現もありますね。
さらに伝えにくいのは「ネバネバ」や「もちもち」ではないでしょうか? 「ネバネバ」は英語だと”sticky” “slimy”のような感じになりますが、これではなめくじくらいしか頭に浮かびません。「もちもち」も英語にすると”chewy”になってしまい、日本人が言いたい「もちもちの食感」や「もちもちの肌」とはかなりイメージがかけ離れます。「ネバネバ」の納豆や山芋、オクラなどのおいしさが分かっているからこそ「ネバネバ」と聞いて「美味しそう」と思ってしまうのです。「もちもち」に関しても、まずはつきたてのお餅のなんとも言えず魅惑的な弾力や滑らかさが分からないと、本当の意味の「もちもち」は理解してもらえないのでしょう。。。
ページ担当:山崎由紀子