生きた英語 —- ごね得

eigo.jpg日本の社会生活の様子をよく表した表現に「出る杭は打たれる」というのがあります。「出る杭」とは意味が違ってきますが、アメリカで仕事をしていると、それと正反対の状況に出くわすことがしばしばあります。筆者はジョージア州のとあるカウンティースクールの教師をしているのですが、父兄の「ごね得」「言ったもん勝ち」にほとほとうんざりしているところです。(汗)まあ、日本でも「モンスターペアレンツ」という言葉ができたぐらいなので、どこの国も同じようなものなのかもしれませんが、自分の子供のレイジーなことは棚に上げて教師が至らないと攻めて来るモンスターが時々出没します。そういうママたちは怒らせると何を言い出すか、しでかすかわからない様子なので、こちらとしては、その生徒に特別セッションを組んで救済するわけなのですが、ふと「これって英語でなんて言うんだろう。」と思って慣用句があるかどうか調べてみました。


Eigo2.jpg“The squeaky wheel gets the grease” これがぴったりな慣用句のようです。「キーキーいう車輪は油さしてもらえる・・・」というところでしょうか。そういうママたちにはこちらが「お宅のお子さんがやるべきことをしなかったんで・・・」なんて説明は通用しません。後々地獄を見ないためにはそこで黙らせることが先決です。で、無理やりヘルプセッションを作るなりしてその生徒の成績を引き上げてしまうわけです。その時ふと頭をよぎるのが「地獄の沙汰も金次第」。英語ではいろいろなイディオムがあるようですが、Money is everything. が一般的だと思います。私の場合、お金を渡すのではなく点数を渡すわけです。相手がものすごーく理不尽なのはわかっているのですが、騒ぎを収めるには仕方ないという「(;´д`)トホホ」状態です。逆に点数を上げてやるとピタッと何も言わなくなります(苦笑)。なので、私には”The squeaky wheel gets the grease”と “Money(私の場合成績の点数) is everything”がどうも、背中合わせの意味のように思えてなりません。 

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