フロリダ州タンパベイエリアで楽しく暮らすための情報ページ

2022年11月号　美容健康：スーパーフード！　あずき！

2022年 11月 01日カテゴリー : 美容と健康

昔から日本人に愛されている小豆ですが、
日本の食卓に頻繁に並び、
子供から大人まで食べられているのには、理由があるのです。
なじみが深いだけ、あえてそれを問うこともなく、
知らない方も多いのではないと思いますが、
小豆の栄養価は非常に高く、たくさんの効能があるので、
ここで一部をご紹介します。


Screen Shot 2022-10-03 at 8.20.27 AM.png

食物繊維：便秘解消

小豆には不溶性の食物繊維が多く含まれており、
その量はゴボウの5倍、さつまいもの9倍にもなり、
腸を刺激したり、便を押し出す作用があり、
便秘対策に効果的と言われています。
また腸内で善玉菌のエサとなり、
腸内環境を整える作用もあります。

ポリフェノール：アンチエイジング

女性の最大の敵、老化を促進させる活性酸素を、
小豆に含まれるポリフェノールが無害なものにしてくれます。
その含有量は赤ワインよりも多いと言われています。
ポリフェノールには食欲抑制効果や脂肪燃焼効果、
さらには脂肪分解効果があると言われており、
ダイエット中に効果的な食べ物だと言えます。

鉄分：貧血予防

鉄分は赤血球中のヘモグロビンの主成分であり、
血液を造るうえで必要不可欠です。
不足すると酸素が全身に行き届かなくなり、
顔色が悪くなったり、集中力や記憶力の低下、
めまいや立ちくらみ、
疲れを感じやすくなるなどの貧血症状が現れます。

サポニン：コレステロール低下

小豆の皮に含まれるサポニンは、
コレステロールや中性脂肪の増加を防ぎ、
血糖値の上昇を抑え血液の流れを良くします。
動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防にも役立ちます。
また、利尿作用を促進し、むくみを防ぎます。

ビタミンB1：冷え性改善

小豆に多く含まれるビタミンB1には
炭水化物の代謝をサポートする働きがあり、
積極的にビタミンB1を摂取することで
炭水化物の代謝がスムーズに行われ、
蓄積される前にエネルギーとして消費されます。
また、ビタミンB1は肝臓に負担をかける
有害物質を解毒させる働きを持つため、
二日酔いの解消にも役立ちます。

カリウム：むくみ対策

小豆はカリウムを豊富に含み、ナトリウム(塩分)と深いつながりがあり、
両者のバランスにより体内の水分バランスが変わります。
ナトリウムを過剰摂取するとむくみの原因になりますが、
カリウムを摂取することで、過剰な塩分を体外へ排出し、
むくみ対策となります。

そんな様々な効能のある小豆は他の豆類と違い、
調理の際、水につけて戻す必要がありません。
この際は、4～5倍容量の水を加え、
沸騰したら一旦ゆでこぼし(渋切り)、
新しい水を入れて再び煮るのが一般的です。

また、小豆は赤飯や甘みを抑えた煮物にして食べることで、
より効率良く栄養が摂取できます。
特に米と一緒に摂ることでアミノ酸バランスが良くなります。
さらに、小豆にはアントシアニンという
ポリフェノールの一種が含まれており、
鉄と結びつくことで黒ずんでしまうため、
鉄鍋で小豆を煮ると色が悪くなってしまいます。

タンパベイでも小豆は容易に手に入りますし、
お赤飯、お汁粉、おはぎなど、
小豆を使った料理を試してみてはいかがでしょうか。

ご投稿：土井まりえ特派員