2022年9月号特集:めざせ!Kombuchaで発酵美人~パート2
2022年 9月 01日カテゴリー : 今月の特集記事
前回ご紹介したコンブチャは
紅茶や緑茶などを
菌株(スコビー)で発酵させた発酵食品ですが、
乳酸菌や酵母菌などを多く含んでおり、
継続して飲用することで腸内フローラのバランスを整える
「腸活」効果が期待できます。
また腸内環境が整うことで、
便秘改善や免疫力向上をサポートしてくれる効果も
期待できる飲み物です。

どこのスーパーでもいまや簡単に手に入りますが、
市販のコンブチャの酸味がきつすぎて
飲みにくいと感じられた方、
ご自分のお好みのフレーバーを楽しみたい方、
ご家庭でも簡単に作ることができますので、
その方法をご紹介します。
用意するもの
- ガロンサイズのガラス容器 (使用前に煮沸消毒して下さい)
- ガラス容器の口を覆うためのガーゼ(布)
- 温度計
- PHストリップ (*2)
- 密封可能なボトル(2次発酵用)
材料
- お水:1ガロン (*3)
- スコービー (*1)
- 無農薬またはGMOの含まない紅茶または緑茶:大匙3杯か、ティーバッグ6袋
- GMOを含まない砂糖:1カップ
作り方
一次発酵
1) お鍋に2カップの水を沸騰させる。
2) 紅茶をいれて5分から10分蒸らした後、
お鍋から紅茶を取り出す。
3) 砂糖を入れて、完全に溶けるまでかき混ぜる。
4) ガロンサイズのガラス容器に紅茶を注ぐ。
5) 残りのお水を注ぎ込む、
その際にスコービーを入れるスペースと、
スコービーが呼吸するスペース、
容器口から9㎝位残して水を注ぐ。
6) 温度計で水を注いだ後の紅茶の温度が
85度F以下になるまで冷ます
7) スコービーをゆっくりとガラス容器に入れる
8) ガラス容器口に通気性の良いガーゼ、
または布をかぶせて、輪ゴムで固定する。
9) ガラス容器を直射日光の当たらない、
風通しのよい場所に置く。
10) 一次発酵にかかる時間は環境温度によって異なりますが、
7日から21日間。発酵を促す適性温度は75度Fから85度Fで、
温度が高いほど発酵時間は短くなります。
11) 7日目くらいから、
Phストリップで発酵状態を確認します。
Phが3.0以下になれば、甘味が少なくなり、
酸味が増してくるので、お好みで
酸味をもっと味わいたい方はもう少し時間をおいて下さい。
二次発酵
1) 二次発酵では、フレーバーと炭酸を足していきます。
味付けには果物、イチゴ、リンゴ、ラズベリー、
パイナップルなどがよく使われます。
適当な形に果物を切って、密封可能なボトルに適量入れます。
(*4) そこへ一次発酵の終わった
コンブチャを注ぎいれますが、
容器口から約3~4㎝は空けておいてください。
2) 二次発酵にて炭酸が発生されていきます。
より炭酸を味わいたい方は容器口を密封して
1日から2日常温保管。
そのあと冷蔵庫に移して冷たくなってから
お召し上がりください。
(注:密封した容器を開ける際には、
炭酸により蓋が飛びあがることがあるので
気を付けてください)
市販のコンブチャのような酸味を足したい方は、
二次発酵の時間を数日増やしてください。
*1: スコービーはオンラインでも買えますし、
なんとアマゾンで一番売れているスコービーは
センピで作られていました。
Fermentaholicsという醸造、発酵食品を作るキットを
製造、販売している会社で、
スコービーは特に毎日製造しているそうです。
作り方や、好みの味に近づけるための秘訣など気さくに、
かつ親切に教えてくださり、
社名のとおり発酵食品をこよなく愛する方たちです。
https://www.fermentaholics.com/
*2: PHストリップもオンラインで
「kombucha ph strips」と検索したら簡単に見つかります。
*3: 使用するお水は、水道水でも
フィルターされたお水であれば大丈夫です。
*4: ラベンダー、カモミールなどの
フレーバーを足したい方は
パウダー状のものがありますので、
果物に合わせて足してみるとまた違った味が楽しめます。

砂糖を1カップの入れるので、
健康上よくないのではと思われがちですが、
砂糖は発酵を促すイースト菌の栄養素となるため、
発酵工程で分解され、
コンブチャが出来上がったときには
甘味がなくなっているのは、
そのせいで栄養素的には含有量は多くありません。
コンブチャに含まれている乳酸菌や酢酸菌の腸活効果を
より発揮させるためには、
夜に飲むのが効果的と言われていますが、
継続して飲むことが何よりも大切です。
ご投稿:土井まりえ特派員