アメリカ在住者、日系人の為の準備ノートPART8(もしもの時に大切なこと)

20171月号よりJBLINE(日系ボストニアンサポートライン)製作の「日系シニアの為の準備ノート」、老後の備え方のセミナーよりその内容をまとめてレポートさせて頂いておりますが、今月が最終回、葬儀、お墓についての情報です。キーライムでは201011月号で由香さんのご協力のもと、「送り人情報in America」を掲載させて頂きました。米国で不幸があり、日本への搬送を焦点に絞った情報となっています。今回のまとめにも一部、その情報を引用させて頂きましたが、詳細は以下のサイトをご覧ください。https://keylimenewsletters.com/2010/11/-in-america.html

○送り人情報(埋葬・お墓などについて)

準備ノート117118ページに自分の希望する埋葬・お墓についての覚書があります。詳細に渡るポイントは下記の写真をご覧ください。

☆エンバーミング(Embalming):エンバーミングとは、遺体を消毒・保存処理・必要に応じて修復することで、長期保存を可能にする技法のこと。日本語では遺体衛生保存。この処置は葬儀社で行われますが、フロリダ州法ではエンバーミングは一般的には必要とされておりません。が、遺体を搬送する場合(例えば日本への搬送など、)状態を保ち、安全に搬送する為に、処置が施される必要があります。費用は300ドル~1000ドル

☆火葬(Cremation):他州と同様にフロリダ州でも火葬の場合は幾つかのステップを経なければなりません。まず、例外を除いては、48時間以内の火葬はできないこと。そして死亡証明書、近親者の火葬依頼・許可などの書類も揃える必要があります。火葬に関してもアメリカと日本は違います。火力が強く、骨が残らないレベルになり、最後は粉末に砕いてしまうので、お骨の状態のまま壷に収めたい時は、予め希望を説明しておきましょう(Mostly
bones, some bonesで通じます)時間的には2~4時間かかり、遺灰は4~6ポンド残ります。

☆遺骨・遺灰(Ashes):火葬後の遺灰の処置についての選択。

1)納骨堂、2)墓地区画3)散灰(陸地)4)海洋散灰(規制をチェックのこと)5)自宅供養 6)その他(遺灰を宝石、弾丸、宇宙ロケット、さんご礁、花火にするなど)

*遺灰は郵送できますが、USPSのみで、FEDEXUPS,DHLでは拒否されます。国外への郵送もUSPSでは可能(受け取り国で取り扱える場合)日本へ持ち帰りの場合、米国出国時のセキュリティチェックの為、遺骨・遺灰をプラスチックケースに納め、通過後骨壷、箱にそのまま移すように希望すれば、Funeral
Home Direct Disposer会社でこうした準備をしてくれます。

☆直火葬(Direct Cremation):エンバーミングや通夜もせずに、死後まもなく火葬する方法。葬儀業者を利用する場合、費用に含まれるものは、書類、基本料金、移送費、火葬用容器など。地域によるが7001200ドル。

☆埋葬(土葬)と墓地の購入:棺は安価かなものから高価なものまで様々です。自分で作成してもよいことになっています。墓地は生前購入も可能で、一般的に購入後の管理費は不要。

☆死亡後の手続き:

     
死亡証明書(Death Certificate)葬儀社が手配してくれますが、普通は10日間位かかります。銀行口座の閉鎖、保険請求など等、色々な方面でオリジナルの死亡届が必要となりますから、オリジナルを少なくとも8~10通位は用意する必要があります。死亡届には死因が記載されるLong Form と、個人情報保護の為に死因が記載されないShort
Formがあり、保険会社など、死因を知る必要のある期間への提出の際は、Long Formを、その他、銀行、クレジット会社などへはShort
Formを提出します。

     
日本への死亡届の提出:オリジナルの死亡届とその和訳を、総領事館または日本の市町村役場へ提出。

     
日本への移送:日本へ遺体を移送の手配、手続きはすべて葬儀会社がやってくれますが、10日ほどかかることもあるそうです。航空会社にもよりますが、搬送費用は少なく見積もっても3000ドルはかかるそうです。旅行保険に加入していた場合は、その際のreasonable
and necessary expenseを負担してくれる場合もありえるそうです。

フロリダでの情報サイト:

http://ffda.org/resources/

https://www.thefccfa.com/

 

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