1000年に一度といわれる大規模な地震が引き起こした津波、そして原発、
東日本大震災はその規模と被害を受けた地域の広さ、そして、解決への微々たる
歩みの原発問題など、これまでのどの災害とも問題の深刻さ・
複雑さは比べものになりません。タンパベイに住む私共が、
どうやって長期に渡るサポートを実現できるか、試行錯誤の結果、
自分達の手で何かを作り、それをチャリティ支援への商品化といった
クラフト活動がスタートしました。キーライム編集部の三樹さんが考えた
折り鶴イアリングを原点として、あれから2年余、おかげさまで、
色々な方々のアイディア、技術的、物質的、労働力などのご協力を頂いて,
更なる美しいクラフトが続々誕生しています。今月はこうした製品の
ご紹介をしたいと思います。
1)折り紙クラフトイヤリング:
折鶴に篭められた復興・平和への祈りの気持ちは、私共の活動の
礎です。3cm四方の折り紙から生まれた折鶴は、もう3千羽が飛び立ち、
折鶴の他に、ピアノや百合、手裏剣、金魚などの仲間も加わりましたし、
地元名物フラミンゴのイヤリングも登場です。折り紙はいずれも何重もの
コーティングで、簡単には破れないようになっています。
2)和紙卵:
Kさんのご指導のもと、卵を空にし、洗い、和紙を綺麗に貼り、
ニスを何重にも塗り、オーナメントに作る作業は簡単ではありません。
何人かの手を経て完成に至るこのオーナメントは、クリスマス時だけではなく、
車のアクセサリーに、イースターに、お部屋の飾りなど、色々ご利用できます。
出来上がった卵達をみていると、その様々な柄と色の和紙の美しさに、
日本の技術、文化の素晴らしさを強く感じます。
3)シルクスカーフ・ネックレス:
アフリカで紡がれた生糸・絹糸で編んだスカーフネックレスは、そのカラー、
種類も色々広がりました。長めのスカーフネックレスは一枚編むの最低でも
6時間はかかります。編める方は限られており、「商品作製の労力、
これこそが私にできる鎮魂と復興の祈りの作業。」とおっしゃるEさんしか、
現在のところは編めません。私自身鉤針編みの経験があるのですが、
このシルクスカーフを編む過程は、想像以上に大変で、悲しくも歯痒くも、
全くお役に立ちませんでした。長めのスカーフネックレスは、
ベルトにもアレンジできますし、短い輪になったネックレスは、
染色を施されて、色とりどりのビーズと映えて、とっても可愛いです。
いずれも一つとして同じものはありませんし、これぞ究極のハンドメイド!
この100%のシルクの手触りを、どうぞお手にとってお試しください。
、
4)ビーズネックレス:
キーライム編集部のすみさんの創作ビーズネックレスは、
その色合いの美しさ、お手頃さでとても人気があります。白、グリーン、
ブルー、ピンク、グリーン、赤、紫、オレンジなど、それぞれの色が美しく、
惚れ込んでしまって、違った色を数本購入したほどです。
更にRさんのアイディアの留め金磁石を利用すると、
長くも短くも調節することができ、花をつければ、また違った感じで、
一本のネックレスで3通り楽しめます。数が限られていますので、
お早めにお求めくださいね。
5)指輪、ブレスレット:
大きめのビーズを利用して、指輪、ブレスレットも製作しています。
カストマイズを受け付けていますので、お好みの色、ビーズ、
形をお知らせください。まるでキャンディのようなビーズ類が可愛く、
美しく、プレゼントにも最適かと思います。
折り紙を利用したケースもご愛用くださいね。
6)クリスマスクラフト:
2013年から始まったクリスマスクラフトは、小・中・大のクリスマスリース、
ソリの飾り物など、折り紙と和紙卵を使って、伝統的なクリスマスの
オーナメントに新風を吹き込みました。和の雰囲気が、クリスマスに
不思議にマッチしています。いずれも一つ一つ手作りですし、添付の
カードには手書きの感じのメッセージが、祈りを篭めて、墨痕鮮やかに
したためられています。
この他にも、ポプリ卵、携帯ストラップ、チャーム、和風カードなど、
新しいアイディアが沢山詰まった製品が生まれています。折り紙が上手な人、
ニス塗りが得意な人、色あわせのセンスが素敵な人、びっくりするような
アイディアを持っている人、クラフトの知識の深い人、などなど、
それぞれのボランティアの方々の才能、特技の結集が、2年前より、
質的、量的にも、素晴らしくバラエティに富んだクラフト類
の誕生に貢献しています。正直、此処までこうした形でやってこれるとは思って
おりませんでしたので、ボランティアの皆さんのご協力、日本を思う深い気持ち
と行動に励まされると同時に、一緒に活動させて頂ける事をなんと
感謝してよいかわかりません。これからも、美しいクラフト製品を目指して、
ボランティアの皆さんと一緒に頑張ると共に、楽しく活動を続けて行きたいと
思います。今後とも宜しくご支援・応援のほどお願い申し上げます。