2023年11月 特集 アンティーク入門 パート1

アンティーク入門 パート1

フロリダには町々に小さなアンティークストアがあり、
そういったお店を訪ねて歩く楽しみを知ったのは
20年くらい前のことです。

正確にはアンティークとは作られて100年以上経った物で、
それより新しい物はコレクタブルと言うそうですが、
こうしたコレクタブル&アンティークの世界は
信じられないほど奥が深く、
家具、美術品、家庭用品、陶磁器、古着、レースなど
あらゆる分野に広がっています。

お値段もぴんからきりまで。
中にはガレージセールで数ドルでみつけた珍品が、
のちのちミリオンダラーに値したというような
お宝発見ストーリーもあるとの事。

それは兎も角も、
アンティークストアの雑多な何だか分からない中から
自分の気に入った物を見出す
あの瞬間のワクワク感と興奮は言葉に尽くせません。

しかもお財布もそれほど痛まない程度で、十分楽しめるのです。

気に入った好きな物と出会い、
それらに囲まれて過ごす時間の幸せ感!
もうもう病みつきになっています(´艸`) 

アンティーク入門と銘打っても、
主に磁器、デプレッショングラス収集の
個人的な体験談に過ぎないのですが、
アメリカの生活の中で出逢える世界や楽しみ、
その面白さの一旦でもご紹介出来れば嬉しく思います。

西洋磁器

第一歩は偶然入ったダニーデンのアンティークストアで、
友人と共に発見したコーヒーカップ&ソーサーの購入でした。

シンプルな形と色が美しくとても気に入って、
彼女と1客ずつ購入したのです。
使い易く、飲みやすく、
後日二人とも同じお店に戻って
残りのセットを買い求めたほど。

ブルーの作品が多いロイヤルコペンハーゲン社の製品としては
珍しいグリーンのセットで、
そのたたずまいに気品を感じるのは身贔屓かもしれません。
以後近辺のアンティークストアを訪ねるのが日課となり、
気に入ったカップ&ソーサー(殆ど磁器)を集め、
気が付くと結構なコレクションになっていました。

磁器の製造元はイギリス、フランス、ドイツ、
デンマーク、日本など世界中にあり、
製造元も有名なマイセンに始まり、
ヘレンド、シェリー、ロイヤルコペンハーゲン、
リモージュ、ピントン、オールドノリタケ**
などなど色々あります。

磁器の形、柄、色合いなど製造元によって特徴があり、
慣れてくるとどちらの製品か分かるようになってきます。
カップやソーサーの裏側には異なったマークがついており、
これで製品の製造元、年代が分かる仕組みです。
こうしたマークの数々を記載した本も出版されているほどで、
それをチェックするのも楽しみの一つとなり、
どんどん沼にはまって行きました( ´艸`) 

予算の関係でカップ&ソーサーのみのマイコレクションでしたが、
勿論小皿、スープ皿、大皿などのテーブルウエアを揃える事も出来ます。

最初目に留まった小さな食器から、
色々な世界や歴史や地理や人々の暮らしぶりが見えてきて、
アンティークハントの醍醐味は
こうした発見にもあるのかもしれませんね。

好きなセットにコーヒーか紅茶を注ぎ、
美味しいケーキと共にゆっくり頂く時間は、至福の時。

壊れるからと使わない方もいらっしゃるようですが、
使ってこそこの器達が喜ぶような気がします。

磁器

土を練った物を固めて焼いて作る焼き物は
陶磁器と呼ばれます。

陶器と磁器の違いは、基本、原料と焼成度の違いです。

土の中にある粘土を原料にする陶器、
水と石を砕いた粉を原料にするのが磁器です。

** オールドノリタケ

オールドノリタケとは 、
日本陶器合名会社(現ノリタケカンパニー)が
明治期から戦前までに欧米に輸出した陶磁器を指します。

花瓶、置物などの装飾品と洋食器など主体で、
芸術的な絵付けや繊細な細工などで知られ、
今でも収集家は多いです。

「オールドノリタケの製品は主にアメリカ向けに輸出され、
国内で販売されることはなかったため、
日本では一般の目に触れることはほとんど無かった。
輸入先のアメリカでは1970年代に専門誌が発行されるなど、
骨董愛好家のあいだでブームが高まった。

(ウイキペディアより引用)
https://ja.wikipedia.org/wiki/オールドノリタケ

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アンティーク入門記事は
12月号特集に続きます
🤗

ページ担当:ハインズのり子

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