文化交流や親善を目的として地方同士が手を携える姉妹都市(何故兄弟都市と呼ばないのかについて、興味深い説明があります。*)の存在をご存知でしょうか?なんとフロリダでは、以下の9つの市が、日本の市と姉妹都市関係を結んでいます。
*http://www.nikkei.com/article/DGXNASDB27001_X20C13A6000000/
Clearwater 長野市(長野県) 1959
Delray Beach 宮津市(京都府) 1977
Lakeland 今治市(愛媛県) 1993
Largo 土佐山田市(高知県)1969
Miami 鹿児島市(鹿児島県)1990
Miami Beach 藤沢市(神奈川県)1959
Orlando 浦安市(千葉県) 1991
Pensacola 下呂市(岐阜県) 1988
St. Petersburg 高松市(香川県) 1960
タンパエリアでは、ラルゴが土佐山田市と、クリアウオーターが長野市と、そしてセントピータースバーグが高松市とれぞれ友好関係を築いていますが、今月号では、姉妹都市として一番歴史が古いクリアウォーター市と長野市の交流について紹介させて頂きたいと思います。
そもそものきっかけは、1956年に文化交流の為にアメリカより招待された当時の倉島長野市長が、クリアウォーターを訪問したことが契機となって、1959年3月14日に正式に2都市間の姉妹都市提携が実現。長野市のホームページより引用させて頂きますと、「当初は、舞踏家や華道教師の派遣、長野市在住の版画家による“日本版画展“等を開催し日本文化の紹介に努めてきました。その後、勤労青少年の派遣、親善使節団の受入れなど様々な交流を行い、現在では、人的な交流を主体に友好親善を深めています。長野市からは、交換学生(中・高校生)の派遣、英語教師の派遣を行い、クリアウォーター市の留学生(中・高校生)の受入れ、交換英語教師の受入れ等を毎年実施しています。」 こうした相互理解を深める為の、両都市間の交換学生、教師の派遣は毎年行われ、長期にわたって活発な交流を続けています。今でも思い出しますが、1998年2月に開催された長野オリンピックに向けて、クリアウオーターはその応援に立ち上がり、多くのボランティアを募って長野へ送ったのです。あの時の長野応援のエールの熱気は、タンパエリアに住む日本人として、何より嬉しく、有難いものでした。之までの活動を通じて、長野に対する友情の気持ちはクリアウォータ市民の間に根付いているように思います。
昨年で55周年を迎えた姉妹都市提携を記念して、2015年2月に公募された長野市民訪米団がクリアウォーターを訪問、長寿県として知られる長野の「健康長寿食」をテーマに味噌などの特産品などを料理クラスのデモンストレーションなどで紹介し、参加者の興味を誘った由。日本食に健康・長寿の面からアプローチがあるのは、嬉しいものですね。
クリアウォーターからは、2015年10月に20名の市民親善訪日団が長野を訪れ、日本の「おもてなし」を身を持って体験!こうした交流は、行政レベルだけでなく、市民レベルの努力・協力なしには続けてこられなかったでしょうし、今後もお互いの理解親善の為に、地元に住む私達も応援して行きたいと思います。クリアウオーター・シスターシティの会員募集要項は下記の参考サイトをご参照ください。
参考サイト:
http://www.clearwater-fl.com/gov/depts/parksrec/arts_culture/sister_cities.asp
https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/kokusai/2071.html