メディケア(公的高齢者医療保険)その③2種類のメディケア再検討変更期間について
(By 河野 圭子 ノースキャロライナ州保険認定SHIIP
Counselor、アメリカ病院経営士会認定病院経営士)
3回目は、既にメディケアに加入の方で、現在のメディケアを毎年、再検討して変更できる2種類の期間についてお届けします。
●2種類の期間は:
①Annual
Election Period /Fall Open Enrollment Period
②Medicare Advantage Open Enrollment Period
●①のAnnual Election
Period /Fall Open Enrollment Periodから話を進めていきます。この期間は、毎年10月15日~12月7日であり、次のような変更が可能です。新しいプランは、翌年1月1日から給付開始になります。
–オリジナル・メディケア(連邦型メディケア)⇒メディケア・アドバンテージ(民間型メディケア)
–メディケア・アドバンテージ⇒オリジナル・メディケア
–現在のメディケア・アドバンテージ⇒別のメディケア・アドバンテージ
–お薬をカバーするパートDプランも変更可能
しかし、翌年の1月1日から給付開始になったメディケア・アドバンテージが、自分の掛かりつけ医や専門医がネットワークでなかったなどの問題が出た場合は ②のMedicare Advantage Open Enrollment Periodが利用できます。
●②Medicare
Advantage Open Enrollment Periodとは?
メディケア・アドバンテージ加入者に限定して、1月1日~3月31日まで、もう一度次のような変更ができます。
- 1月1日から開始のメディケア・アドバンテージ⇒別のメディケア・アドバンテージ
- 1月1日から開始のメディケア・アドバンテージ⇒オリジナル・メディケア(+パートD)
×なお、この期間は、オリジナル・メディケア⇒メディケア・アドバンテージやパートD⇒別のパートDへの変更はできません。
この②Medicare Advantage Open Enrollment Periodは、メディケア・アドバンテージ加入者に限定していることもあり、相談に来られるシニアの方は少ないのですが、今後は増えてくると思います。
●現在のメディケアを検討する時に、参考になる資料は?
メディケア・アドバンテージ(民間型メディケア)とお薬の保険(パートD)をお持ちの方は、毎年9月に保険会社から、「Plan Annual Notice of Change:ANOC⇒エーノックと発音します」と呼ばれる手紙が届きます。
ちなみに、オリジナル・メディケアからの手紙は届きません。
手紙には、来年度の保険料やお薬(外来処方箋薬)の自己負担額の変更などが書かれていますので、現在のプランを継続した場合:
✔保険料は据え置きかどうか、
✔定期的に服用するお薬の自己負担の増額などを、検討します。
このANOCの情報を元に、ご自分の地域で加入できるメディケア・アドバンテージやパートDと比較します。この比較ツールは、次回にお届けします。
~参考になるサイト~
✔Medicare .gov: メディケア情報の一押しサイト。Medicare.comと混同しないようにご注意下さい。
✔www.floridashine.org/Counseling-Sites.aspx:フロリダ州のメディケア相談員(SHINE Counselor)が探せます。相談は、無料。