所変われば・・・


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日本では6月と言えばほとんど誰もが梅雨を思い浮かべることと思います。筆者は6月に入って子どもが夏休みになると即、日本へ里帰りするのですが、体験入学をさせてもらう学校まで徒歩で結構あるため、慣れない傘を持って時には大雨の中を登校する息子を見て不憫に思わずにいられません。そんなわけで、アメリカに住んでいても筆者にとって、6月は「うっとうしい月」というイメージがあります。


 
 

 逆に6月はJune Brideという言葉があるように、ヨーロッパでは6月に結婚した花嫁は幸せになれるという伝承があります。その由来にはいくつかの説があるようです。まず、ヨーロッパの言い伝えに必ずと言っていいほど登場するギリシャ神話から。Juneという名前がローマ神話の結婚をつかさどる女神である“Juno(ギリシャ神話では女神ヘラもしくはヘーラというそうですが・・・)からきているため、この女神にあやかってこの月に結婚する花嫁は幸せになれるという説。次は筆者には初耳だったのですが、ヨーロッパの封建時代には3月、4月、5月は結婚することが禁止されていて(!)、6月になるとみんながいっせいに結婚するので祝福もヒトシオだったとする説。これは日本と全く逆で、ヨーロッパは6月は1年中で最も雨が少なく気候がよいことと、復活祭も行われ、祝福ムードいっぱいということで6月に結婚すると幸せになれるとされた、という説などなど、いろいろあるようです。

 

同じ6月でも、所変われば印象も随分と違ってくるものですね。アメリカの6月といえば、子どものいる家は、長い長い夏休みのはじまりはじまり~。子どもと学校の先生は大喜び、親はげんなり・・・といったところでしょうか?

 

担当:ハム寿美(すみ)

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