2024年もあと少し。
年の瀬になると、
大掃除をしなければという強迫観念に苛まれるのは、
わたしだけでしょうか?
年末の大掃除の由来は、
平安時代から伝わる煤払い(すすはらい)という行事で、
1年かけて家の中に溜まった汚れを清め、
新年の神様を迎える風習なのだそう。
わたしは迷信深いわけではないので、
きれいにしないと良運が逃げてしまうとは思っておらず、
きっと、花王の「今年の汚れ、今年のうちに」という
フレーズのせいだと思っています。(笑)
普段からお家をキレイにしている
皆さんには信じられないかもしれませんが、
急に普段届かない鏡の上の方や、
普段見ないようにしている天井、
汚いと知っていた窓を拭いてみたりします。
アメリカでは、
年末よりも春に大掃除をする傾向がありますね。
スプリングクリーニングで
冬の間閉ざされていた家をきれいにして、
新季節を迎える準備をするそう。
「冬は寒いから動きたくないし、
水を使ったら手も冷たくなるじゃない」
というあくまでも効率重視な理由も聞いたことがあります。
日本人なら、やはり厄を落とす年越しそばを食べて、
新年はお雑煮やおせち料理でしょうか。
おせち料理はすごい進化を遂げていて、
和洋折衷やブランド重視、
年末に配達までしてもらえます。
なんと、おせち料理は縄文時代に神様へのお供え
「御節供(おせちく)」の残りを食べたことが始まりだそうです。
その後は、三が日に家事をせずとも過ごせるように、作り置きをする風習。
具材ひとつひとつにもおめでたい意味があるようで、
日本人はやはり縁起を気にしますね。
わたしは昔の
年末年始に人がいなくなる東京の雰囲気が大好きでした。
当時はだいたいどのお店も三が日は閉まるので、
ゴーストタウンさながら静まりかえる街を、
冬の匂いのするクリスプな空気を吸いながら、
優越感にも似た気持ちで歩いたあの感覚を、
数十年経った今でも忘れられません。
昨今は年末年始もお店は開店しているし、
帰省する人も少なくなり、
海外からの観光客が増加しているので、
きっと忙しいままでしょう。
年末年始、皆さまはどこにいますか?
ホリデーシーズンで華やぐ場所もあれば、
平和とは程遠い場所も増え続けていますが、
これを読んで下さっている皆さまが、
心穏やかで健やかに2025年を迎えられますよう、
キーライム編集部一同願っております。
キルゴ亜矢