教師をしていると、たまに、何かの数を加算していく際に学生や生徒の前で黒板(ホワイトボード)に数を記録することがあります。最初にそれをやった時、私はTallyというものを知らず、当然のように「正」の字を書き始めたものです。学生達に「何?それ?」と言われ、説明した際に「じゃー、アンタ達はどうやって数えるの?」と聞いて教えてもらったのがこのTally(タリー)マーク。まず縦に4本の棒を書き、5つ目は横棒を引っ張る。正の字と同じで、一文字(この場合記号)が5を表します。
昔、賃貸関係者が棒切れに刻み目をつけて負債・支払いの金額を表し、それを縦二つに割ってそれぞれが所有し、後日の証拠としたことから、「割り符」、「合い札」という意味の他、「付け札」「荷札」、「勘定書」という意味もあります。「5」を表すだけではなく、物品受け渡し計算の単位数(1ダース・ひと束など)や、計算単位の「ちょうど」という表現に使われることもあるようです。例えば、20を単位として2個ずつ数える場合、・・・16、18、TallyといえばこのTallyは20のことになるようです。
「正」の字を5とするやり方に慣れている私には、タリーマークはなんとなく心もとないというか、画数の状況を見た方がひとめで数字に結びつくのは筆者だけでしょうか?あなたはどちらを使います??
正