特集:タンパエリアへのリタイア&移住情報

フロリダ州は昔からリゾート地として世界から注目される場所ですが、旅行で来るだけではなくフロリダに移住してくる人口も増えています。その理由としてはなんといっても温暖な気候(まあ暑いと言えばそれまでですが:笑)、風光明媚なエリアが多い、州の所得税がない、一年中色々なアクティビティが楽しめる、など色々な魅力が挙げられます。マイアミやオーランドと比べても犯罪率も少なく、住宅価格も安めです。ちなみにタンパエリアはマイアミに次いでフロリダ州で2番目に大きい都市圏です。

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エリアに関して:タンパと言っても実はCity of Tampaに入る部分はごく一部で、Tampa – Clearwater – St. Petersburgの3つの都市とその周りを囲む合計4つのCounty(Hillsborough, Pinellas, Pasco & Hernando)から成り立つこのエリアは人口約320万人、地理的にも海(メキシコ湾&タンパ湾)川(Hillsborough RiverやAlafia River等)大小の湖が入り組み(ちょっとした丘より高いものはありません)バラエティに富んでいます。都会、住宅が多い郊外、農場及びグリーンベルト地帯などがあります。

  *Downtown Tampa:高層オフィスビルが立ち並ぶ以前からあるダウンタウンにプラスして、Hillsborough River沿いのRiverwalkが開発されたことで屋外でのコンサートやアクティビティを楽しめる場所が増えました。さらにPort of Tampaがあるウォーターフロントも再開発もされ、コンドや複合娯楽施設も増えました。

  *South Tampa:タンパ国際空港から南下したあたりで美しいお屋敷街もあります。東側にはタンパ湾沿いのBayshore Blvdがあり、タンパの美しい景観が楽しめます。おしゃれなレストランも多いです。

  *Downtown St Petersburg: タンパ湾に面した通称センピー(St Pete)のダウンタウンは高層コンドが多く、ヨットハーバー、美術館、レストラン&カフェなどがあり、グローバルな雰囲気の都市です。オープンテラスのお店も多く、開放的な雰囲気です。

  *Clearwater BeachからSt Pete Beach(ダウンタウンからは少し離れています)までは細長い島が繋がったエリアで、白浜のビーチがつづき、年中バケーション気分が味わえます。

  *Hillsborough Countyの南東エリア(Riverview, Ruskinとその周辺など)とPasco Countyの東エリア(Wesley Chapel周辺)は近年の発展・開発がめざましくどんどん住宅が増えています。

交通に関して:「車なしで生活できるのか?」というご質問を受けることがありますが、基本的に「出来ません」。

ごく限られた一部の地域(上記のダウンタウンなど)なら出来なくもないですが、やはり無理があります。使いやすいバスや電車、地下鉄はありません。車の運転は必須だと言えるでしょう。

しかし道路は高速道路の整備もどんどん良くなっており、渋滞も他の都市圏に比べるとかなりましだと思います。

タンパ国際空港は街の真ん中に位置しているので行きやすく、空港自体もよく設計されていてとても使いやすいと定評のある空港です。コロナ以前の平常時は日本への直行便こそないものの各地への便数も多かったです。Clearwater-St Petersburg国際空港もあり、こちらは小さめの航空会社の便が中心です。

都市部にはレンタル・スクーターなどが使えるところも多いのですが、運動神経が悪い私は使ったことがありません。汗

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アクティビティ:ゴルフ場は公営のものからプライベートのところまであちこちに数多くあります。ゴルフ場を囲んで住宅を建てたようなゴルフコースコミュニティも多いので超ゴルフ好きにはおすすめです。テニスができるところも多いです。

サイクリング道もあちこちに何十キロにも渡ってあり、色々なコースを楽しめます。

川や入江でのカヤックやカヌーも人気です。

ジェットスキーやパラセーリングも楽しめます。釣りも海、湖ともに人気があります。

芸術:ダリ美術館を筆頭に素晴らしい大小の美術館がたくさんあります。コンサート会場も屋外巨大会場から小さなライブハウスまで多種多様です。フロリダオーケストラやブロードウェイショウも楽しめます。

プロスポーツ:前回のスーパーボールで優勝したBuccaneers、野球のTampa Bay Rays、ホッケーのLighteningの本拠地でもあり、Yankeesの春季キャンプ地でもあります。

シニア向け住宅:シニアといっても55プラス、すなわちご本人または配偶者が55歳以上の人に限って住める住宅も結構あります。集合住宅の1棟だけという小規模なものからSun City Center(Hillsborough Countyの一エリア)のように市全体がシニアコミュニティというところもあります。タイプ的にもモービルホームやスタジオタイプの小さいものから、大きめの一戸建てのものまでさまざまで価格帯にも幅があります。ロケーションも街中から割と郊外のものまでありますがどちらかというと街に近い場所の方が多いです。価格帯は一般の物件よりは少し低めです。コミュニティによってはクラブ活動のような色々なアクティビティ満載のところもあります。

賃貸物件:大半の賃貸物件はアパート、戸建てに関わらず家具なしの1年契約のものが多いです。家具付き、短期となるとバケーションレンタルなどが主な選択肢となります。

購入用の物件:スタジオサイズの小さいマンションから大きな戸建てまで、ロケーションも値段も様々です。その立地の需要や犯罪率の状態、学校区などによって同じようなタイプの物件でもかなり値段が違ってきます。

どこに住むかを決定する際には、タンパベイエリアは広がりを持つバラエティに富んだエリアであるということを踏まえた上で、賃貸で購入用でもご自分のライフスタイルをよく考えてエリア選択することが重要になります。

医療機関:Tampa General, Morton Plant, St Joseph’s, Mease Countrysideなど定評のある大きな病院をはじめ、多くのクリニックも点在しているので選択肢は広いです。

日本食などの買い物:一般的なスーパーはなんでもたくさん揃っていますが、大きな日本食料品店はありません。規模は大きくないですが寿(5537 Sheldon Rd, Tampa, FL 33615 Phone 813-806-0172)に色々あります。あとは中国系、韓国系、ベトナム系のお店が結構あって、割とそれで色々ことがたります。オンラインでの買い物も皆さんよく利用しているようです。過去の特集記事をご覧ください。

https://keylimenewsletters.com/2021/01/post-621.html

https://keylimenewsletters.com/2021/02/post-622.html

ページ担当:ブロック山﨑由紀子

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