2019年11月表紙

今頃からのフロリダは気持ちの良い最高の季節に入りますね。11月のアメリカといえば、一番大きなイベントは何と言っても感謝祭です。家族や友人達が集まり、美味しいものをいただきながら、楽しく過ごし、感謝するという、なんとも幸せな感じのホリデーだと私は思います。笑 

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感謝祭の由来は1600年代にイギリスから移住した人々が農耕がうまくいかず、飢饉で苦しんでいたところをアメリカンインディアンが助けてくれ、その後収穫があった際に、感謝を表すために助けてくれた彼らを招いて一緒に宴会を開いたというところから来ている、というのはよく知られた話です。

私の日々の生活の中でも感謝することはたくさんあります。先月キーライム通信が外務大臣賞をいただきました。スタッフ全員身に余る思いでいただいた賞ではありますが、これは1998年の創刊以来、色々な形で応援してくださったタンパベイおよび世界中にいらっしゃる読者の皆さんの存在なしには決してここまで続かなかったと思います。みなさんからの励まし、情報提供、イベントへのご参加、ご寄付、記事投稿等、私たち編集部員6人だけではできえなかったことです。編集部より感謝のハートマークを振りまきたい気分です。

さらに時々思いをはせる感謝があります。それはアメリカへの古くからの移住者の方々への感謝です。

日本からアメリカへの最初の移民は1868年ですが、1885年から1924年ごろ、多くの日本人がアメリカへ移住しました。しかし1924年には日本からの移民が禁止され、さらに第2次世界大戦中は日系人は強制収容所に入れられました。このような苦難に満ちた過去がありながらも、日本人および日系人達はずっとアメリカ社会の中でこつこつと生活を築いてきました。

キーライム通信では月例ランチを開催していますが、このランチには非常に広い年齢層の方々が参加され、お元気でハツラツとした高齢の方々もよくいらっしゃいます。皆さん、アメリカでの生活が非常に長い方ばかりです。今でこそ、日本は特に若者を中心に「憧れの国」の一つになっていますが、昔はアメリカで日本人であることが大変だった時代もあったはずです。それにもかかわらず、それぞれの日本人がアメリカで頑張って生きてきたことで、アメリカ人が日本人や日本の文化の良さに触れる機会となり、好感を持ってもらえることにつながっているように感じます。もちろんアメリカという国の懐の深さにも感謝です。

今年の感謝祭も皆さんが愛するご家族やお友達と幸せな時間を過ごせますように!

 

(ページ担当:山﨑由紀子)

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