キーライムの表紙は、6人のスタッフで、順番に書いておりますが、調べてみると、3年前の7月の担当で、暑さについて書いておりました。年を重ねた性か、気候的なものか、ここ数年暑さ自体に変化が感じられてなりません。
3年前に言及した「じめ暑指数」は気象庁が定義したもので、単に暑さだけでなく、湿度の高さによる過し辛い暑さを表す為の新たな指標です。タンパエリアの平均湿度は77%、じめ暑指数は85以上!東京のおおよその最高気温30℃と月平均湿度75%の場合、じめ暑指数はやはり85で、体感温度は実際より2℃も高く感じるそうですし、以前に良く使われた「不快指数」は元々アメリカで考案され、夏の蒸し暑さを数量的に表わした指数で、この指数が80を超えると全員不快を感じるとのことでした。東京(30℃湿度、75%)の場合不快指数は82、タンパエリアの場合は(32.2℃、湿気77%)不快指数は85を超えます。これはわずか3年前の数字ですが、昨年の日本は炎暑、里帰りから帰っていらした皆さんが、むしろタンパの方が過ごしやすいとおっしゃったほどです。「じめ暑指数」「不快指数」とも、昨年は東京の方が遥かにタンパを上回っていたかもしれません。なんといってもこちらの冷房の強さは、省エネの日本とは段違い。こういった指数に冷房の数値も加えると、遥かにタンパの方が快適に過ごせる確率が高いような気がします。
再度、暑さを示す指標を調べてみると、「暑さ指数」という新語(?)が出てきて、これは、熱中症を予防することを目的としてなんと1954年にアメリカで提案されたものだそうです。湿度、気温、日射・輻射など周辺の熱環境の3要素で暑さを表す指標で、正式名称は湿球黒球温度(Wet-Bulb
Globe Temperature)で、WBGTと略され。今は熱中症の危険度を判断する目安として国際的に規格化された指数として用いられています。日本では2006年より環境省が「暑さ指数」と称し、全国841地点(13年5月現在)における予測値と現在の推定値をホームページで発表しているそうですが、ご存知でしたか?日本体育協会の運動時における指針では、指数21度以上で注意(積極的に水分補給)、25度以上で警戒(積極的に休憩)、28度以上で厳重警戒(激しい運動は中止)、31度以上で危険(運動は原則中止)とされているとのこと。気象庁だけでなく、環境庁、日本体育会も暑さ対策に乗り出す世の中になって来たのだと、危機感を持ちました。高齢者(私のことか!)は安静状態でも発生する危険性が大きいそうですし、こうなると気温25℃だから、大丈夫なんて、考えられなくなりますね。温度計も改良して暑さ指数を提示し、危険度をきちんと明示する必要性があるのではないでしょうか?5月の北海道で史上最高の39.5℃を記録した今年の日本の夏はどうなるのでしょう?そして2020年の夏に開催されるオリンピックは?対策は色々なされているのでしょうが、心配になってきます。いずれにしても、普段から十分暑さ対策をご家族で考えておく必要がありますね。もっと深い意味のある故事ことわざの「心頭を滅却すれば火もまた涼し」ですが、言葉通りには受け取れない時代になってきているように思います。どうか十分に熱中症に気を付けて、元気で楽しい夏休みを過ごせますように。