歯ブラシとパンツだけバッグに入れて旅立とう!~Spirit Airline 利用体験記~

最近日本でもLLC(Low Cost Cabin)というのがいろいろあって、私も里帰りの際、びっくりするような値段で飛んだのですが、最近、アメリカのLLCを利用してみたので、その体験談を記したいと思います。

今回私が利用したのはSpirit Alirlines。区間はタンパ・アトランタ。私の場合、ラスト・ミニッツの予約ということもあり、主要航空会社で予約すると、目が飛び出るような値段になっている時期だったので、旅行をあきらめていたところ、この航空会社の値段が目に飛び込んできた、というわけです。飛行距離が長いと値段も上がっていきますが、タンパ・アトランタの短い距離なら、10日ほど前の予約ならかなりお手頃に飛べます。ちなみに、私はアトランタ・タンパの往復を購入したのですが、フライトの一週間前ぎりぎりで往復150ドルを切りました。一週間をきってしまうと、値段はバンバン上がっていくようです。それでも、大手の比ではありません。逆に私の場合、もう何時間か早くブッキングしていたら、これよりもっと安かったのに・・・という状態でした。
ただ、この航空会社、安いかわりにいろいろ規約があります。 まず、オンラインか電話で予約すると、”Passenger Usage Fee” といって、片道 $8.99 から$16.99加算されます。空港のカウンターでチケットを予約すれば、その分お得です(って、家が空港のすぐそ
ばですって人、そんなにいないですよね・・・)。電話予約はそれプラス10ドル!で、安いのはBare Fareという、文字通り身ひとつで乗る状態(汗)。ま、靴を履いたら追徴金・・・とまではいきませんが、それぐらい身軽でないと、$$が加算されていきます。

まず、チェックインは事前にオンラインでボーディングパスをプリントアウトしておくこと。ハードコピーでプリントアウトしなければならず、空港のカウンターで発行してもらうと$10追加。そして荷物。無料で持ち込めるのは、パーソナル・アイテム(大き目のハンドバックか小さいバックパック程度のもの)をひとつだけ。規定の大きさを超えてしまうと、チェックインの荷物として取り扱われることになり、ゲートで$100の追徴金をとられます。ブッキング時に荷物の登録をしておけば35ドル(これも時々変更があるようです)のようですが、これも、後から登録するとどんどん値段は上がっていきます。

そして座席。事前に座席を決めるにはお金がかかります。チェックインの時に自動的にアサインされる席で我慢しましょう。それから、私がこれまでに乗ったフライトのうち、3回中2回、出発が遅れました。これは登録しておけばその都度メールで知らせてくれるのと、かなり早い時点で遅れることがわかっていたようで、家を出る時間を調整できたのですが、やはり予定は狂います。
さて、ここからが機内での感想です。本当に必要な身の回りのものと、小さなハンドバッグを小さめのバックパックに詰め、筆者はアトランタ空港からタンパ空港へと飛びました。小さめだと思っても、ケース型のカバンは避けた方がベター。サイズを測るフレームに入れてみろと言われた場合、ケース型のバッグは少しでも大きければアウトだけれど、やわらかいダッフルだとねじこめます。

トランタの空港では、Spiritのゲートはいちばん端に追いやられ、そこだけやけにカジュアルな雰囲気が漂っておりました。ビジネス関係でこの会社を利用する人はいないようで、客層はひたすら「カジュアル」。機内は、他の航空機とさほど違いはないように思ったのですが、空調がイマイチのように感じられました。一年を通して、飛行機っていつ乗ってもちょっと寒いぐらいなのですが、私の乗った飛行機は、「暖かい」というのとは少し違った、なんだか少しモンワリした空気でした。安い飛行機に乗って文句もないのですが、空気の換気がスムーズでないように感じました。普通の飛行機では、少々オナラをしても、不思議と臭わないのですが、「これは、何が何でもオナラはできないなぁ」と思いながら席についたものでした。ま、これは私が乗った飛行機がたまたま空調が悪かった、ということかもしれませんが。空調に関しては、隣の人の体臭がひどいとか、周りの人が立て続けにオナラをしたとか、カバンに切り干し大根を入れた人がいた、とかいうのでない限り、なんとかなることではないでしょうか。
全般的に、身軽な旅で、多少のDelayが許せる状況であれば、早目の予約で思いっきり安価で購入できれば、コスパはいい方だと思いました。尚、文中のFee等は変更したり値上がりしたりすることもありますので、目安としてお読みください。
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