四月です。旧暦四月は卯月と呼ばれていました。卯の花が咲くから卯月、卯月に咲く花だから卯の花、どちらの説もありますが、卯の花といえば、「夏は来ぬ」の一説、♪~卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて 忍び音もらす 夏は来ぬ~♪ が日本の古い世代(汗)にはすぐに浮かぶことと思います
4月に「夏は来ぬ(もう夏なんだなぁ)」なんて、気の早い話だと思って「旧暦」を調べてみると、旧暦4月というのは新暦では4月下旬から6月上旬ごろに当たるということで、納得。ま、ここタンパでは、新暦4月に「夏は来ぬ~♪」と言っても的外れどころか、だいたいそんなもんでしょう、ということになりますね。
世界中でエイプリルフールとして始まる4月。日本では入学式、入社式と、新しいことが始まる、なんだかワクワクした月です。4月で検索をかけたところ、ウィキペディアの4月の年中行事に「4月4日オカマの日」を発見!三月三日が女の子の日、五月五日は男の子の日、とくれば、4月4日はオカマの日でしょ、ということのようで、なるほど、と言えばなるほど、です。オカマの日はいったいどうやってお祝いするのか、興味のあるところです。
4月の誕生花は「忘れな草」。ブルーや白、ピンクの小さな花をたくさんつける可憐な花です。その昔、騎士ルドルフと乙女ベルタがドナウ川のほとりを散策していた折り、ベルタは川岸にかわいらしい花を見つけました。それに気づいたルドルフは手を伸ばしてその花を採りましたが足を滑らせて川に落ちてしまいました。急流に流されるルドルフは花をベルタに向かって投げ、彼女に「私を忘れないで」と叫んで水中に没しました。その花というのが、今日のワスレナグサだということです。この伝説から、この花の名前はドイツでVergissmeinnichtと呼ばれ、英語ではforget-me-not。そして日本で「忘れな草」となったのでした。4月のさわやかな日に、どこかで美しく咲きみだれる忘れな草を見てみたいものです。