7月号表紙

先月号表紙では、編集長のり子さん筆の、1994年にタンパ空港に降り

立たれた時のエピソードが記されていましたが、私は、この記事を

読んでいてフッと気が付くと、自分が初めて憧れの国・アメリカの土を

踏んだ時のことを思い浮かべていました。。。 

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時は1976年夏、Bicentennial Celebration (独立200年祭)を

華やかに終えたあとのアメリカは、経済低迷時期の真っただ中でも、

自由の女神が右手に掲げる不滅の松明(たいまつ)のように、

少々の不況では挫折などしないアメリカ人の愛国心が沸騰せんばかりの

活気に満ち、井の中から一気に果てしない大海に飛び込んだ蛙(かわず)

のごとき私は、周囲の人達の溢れんばかりのエネルギーに圧倒されつつも、

6歳の頃から心に決めていた渡米の望みが叶った喜びに酔っていました。


あれから37年経った最近、キーライム通信編集部の仲間内のEメール交信

の中で、自分達が初めてアメリカに渡ってきた頃、どれほど多くの人達

恩恵を受けてきたか、というありがたさの真意が、年を重ねた今頃に

なって、やっと判るようになってきた・・・といったようなことが

話題が挙がりました。


特に私の場合は、言葉もロクに話せず Common Sense (常識)も

わきまえない青二才で、今になって思い出すと、とても恥ずかしくて

穴があったら入りたいエピソードが数限りなくあります。汗 

あの頃、私の周囲に現われて、何気なく救いの手をさし延べて下さった

数限りない方々への無限のご恩。。。     


そんな私の目に焼き付いたのが、上記編集部仲間内の交信の中で、

のり子さんが記された 「Pay It Forward」 というメッセージでした。


この Pay It Forward という言葉は2000年に上映された米国映画の

タイトルで、この映画は(超お薦めの一作!)、小学六年生の主人公の

男の子が、学校の宿題で提出した、「一人が三人に無償の善を施す」という

テーマのレポートが原点となった、心温まる人間愛ドラマです。(下写真)

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あの頃お世話になった無数の方々から賜った無限のご恩を返したいなら、

この映画の主人公を見習って、チャンスあるごとに Pay It Forward すれば

良いのかも、などと思うと同時に、現在進行形で恩恵を賜わる自分の周囲の

多くの方々からの私への Pay It Forward に対して、

感謝の気持ちでいっぱいになりました。


フィカラかこ 記

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