2012年11月号

亜熱帯のタンパでは冷房なしですごす時期はごく短いものです。毎年同じというわけではありませんが、11月でも冷房が必要という日も多く、特に昨年などは本当に暖冬で、冷房大活躍となりました。ですから、晩秋、そして冬が来つつあるという感覚は、遠い昔の記憶になった感があります。日本の四季のメリハリは恋しいものの、実際に寒さの中におかれると、ぶつぶつと文句がでてきそうで、こちらに住んで18年ともなると、随分、甘やかされてきてしまったものよと自嘲気味の昨今です。

いずれにしても、11月は汗ばむことも少なく、朝晩は涼やかで、観光、屋外で過ごすにはもってこいの季節かもしれません。11月、12月、新年と続き、色々と大きな行事が続きますし、街の風景も、それぞれの行事色に美しく染まって行き、ドライブにも歩き回るにも楽しい季節でもあります。

 

タンパベイエリヤは、ヒルスボロー郡とピナラス郡に跨り、幾つかの市と更に幾つかの小さな街があります。これからは、それぞれの市や街で、週末になると、クラフトショーやクリスマスホリディに向けての工夫を凝らした催しなどがあり、それを巡って歩くのも、この時期の楽しみ。ホリディ気分がどんどんと盛り上がって行きます。

 

私共も幾つかのクラフトショーなどに、今年も参加させて頂く予定で、こうした形で東日本大震災支援活動を続けていけることが本当に有難く、感謝しております。折鶴のイヤリングから始まったクラフトも、その幅が広がり、イヤリング、ネックレス、卵オーナメント、指輪の他に、最近は、アフリカで紡がれた生糸・絹糸で編んだスカーフネックレスなども加わりました。一枚編むの最低でも6時間はかかります。指導の先生が「商品作製の労力、 これこそが私にできる鎮魂と復興の祈りの作業。」とおっしゃるように、本当にその過程は、想像以上に大変で、まだまだ修行中の身、というか、始めたばかりですが、なんとか頑張って、先生のお手伝いができるようになりたいと願っています。どうか、チャンスがありましたら、スカーフネックレスをお手にとって見てくださいね。シルクの肌触りとビーズの彩で、1つとして同じ物のない、まさに究極のハンドメイド。鎮魂と祈りの美しい結晶です。

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2012年もあと2ヶ月で終わり、新しい年がやってきます。被災地の皆様にとりまして、今年の冬は去年の冬より精神的にも物質的にも、大幅に、震災前の生活に近付き、希望を持てるしのぎ易い冬となり、より良き2013年が迎えられますように祈る思いです。その為に自分達にできることを、共に頑張って行きましょうね。今後とも、ご協力、応援宜しくお願い申し上げます。

 



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