私共が支援させて頂いている
福島県の栖の会の代表代田さんより
以下のメッセージと写真を頂戴しました。
孤軍奮闘なさっているご様子に、
改めてこれからも
支援活動を続けて行きたいとの思いを強くしました。
* * *
I LOVE JAPAN CRAFT 様
福島県双葉郡富岡町にて
被災動物シェルターを運営しております
NPO法人『栖』代表の代田岳美です。
長年の皆様からのあたたかいご支援は
本当に感謝しております。
震災後この活動を継続して2019年に富岡町に移り
NPO法人として始めてから4年が経過しました。
現在の保護猫数は77匹昨年は、
近隣の南相馬市というところから
20匹以上の猫を保護しました。
避難指示が解除された時期が早い場所から、
保護依頼が多くなっている状況で、
まだまだこの活動の終わりは見えませんが、
福島県殺処分ゼロを目指して引き続き頑張ってまいります。
原発事故被災をした地域は年々避難指示の解除が進み、
いわゆる帰還困難区域という場所も面積が少なくなり、
当時放射線量の高かった場所も
除染作業によって放射線量も低く落ち着いたため、
人々の生活が戻ってきている状況がありますが、
一度人口がゼロになった地域に
元の住民さんが戻ってくる率も低く、
被災市町村全体の地域で、
国を挙げて移住する方を増やす取り組みをしています。
私自身も福島被災12市町村移住アンバサダーとして
お仕事をさせて頂いており、
この地域に新しい産業や人が入り
町が活気にあふれるように頑張っているところです。
原発事故による放射能汚染は、
人により複雑にとらえ方が違うものですので
一筋縄ではいかない事が多いですが、
私はこの地域の素晴らしい景色や
伝統ある文化を残していけるよう
引き続きこの地で活動していきます。
現在、シェルター運営の足しになればと
副業でこの地でタクシー運転手のお仕事をしております。
最近は海外の方も多く訪れてくださるようになってきました。
原発事故から12年以上この地を被災動物の活動で
見守って来た記憶を訪れてくださった方にお伝えできる仕事です。
まだ先にはなりますが、
ペット防災のためのツアーを企画していく予定です。
自分の見てきたものを通し、
将来のペット防災に活かせるように
全国からそして海外からも訪れてほしいと思っております。
是非機会がありましたら
皆様も訪れてみて頂きたいと思います。
今年も初雪が被災地で降りました。
暖冬であってほしいと願うばかりですが燃料高騰もあり、
暖房費が毎年恐ろしいです。
皆様からのご支援は
シェルターの運営費として
保護猫たちの快適な生活に役立たせて頂いております。
こんな小さな団体に
長くご支援頂きまして
本当に本当にありがとうございます。
引き続き明るくて素敵なご報告が出来るように
頑張ってまいります!
NPO法人栖 代田岳美
⬆︎ シェルターの様子
⬆︎ 1号機〜4号機 建屋上部と排気塔
処理水のアルプスタンク(手前) 2023年10月撮影
⬆︎ 富岡市夜の森地区 さくら祭りでのよさこい踊り
⬆︎ 恥ずかしながらタクシー運転手をしている代表の私
浪江町請戸地区の高台にて
⬆︎ 東日本大震災原子力災害伝承館に展示の『栖』提供の写真
右が2011年大熊町で保護した芝犬を抱く代田
ご投稿:代田岳美 様