2023年8月、夏も佳境ですが、アメリカでは夏休みも終わり、そろそろ学校の再開が話題になる頃ですね。
一方、日本では夏休み真っ盛り、海に山に子供達は元気に駆け回っている事でしょう。
ウン十年前になりますが、夏休みには湘南にあった祖母の家に妹と一緒にお泊りするのが習慣でした。
海で泳いで帰って来ると祖母がお風呂を用意してくれ(その頃まだ薪で沸かしていました)
お風呂からあがると、お汁粉や、井戸で冷やした西瓜を用意してくれたり、
夜は蚊帳を吊った中での雑魚寝が嬉しくて眠らず騒いで怒られたり、
ギンギンの夏休みを懐かしく思い出します。
祖母の家の庭には今でいう家庭菜園があり、
その収穫のお手伝いをするのも楽しみの一つでした。
キュウリや茄子、トマト、インゲン豆などなど。。。
好き嫌いの多かった私ですが、
祖母の作ってくれるインゲン豆の煮物がことのほか気に入り、
せっせとインゲンをもぐのに精を出したものです。

今では、特にアメリカではgreen bean(インゲン豆)は四季を通じて手に入り季節感もありませんが、
時々あの頃の祖母の味を思い出して、今でもインゲン豆の煮物はよく作ります。
牛肉や厚揚げと甘辛く煮ても美味しいですね。ある時インゲン豆を洗い、
筋を取ってパチンと二つに割っていると、夫が「このsnapping beansの音! 懐かしい!」と言いだしました。
聞いてみると義母がよくbeansをパチンと割って、下準備をしていたとのこと。
国は違っても、こうした共通の思い出があることに、ちょっと感動。
調べてみますと、出てくる! 出てくる!
Grandmotherと一緒にお手伝いしてsnapping beansをする写真、イラスト、
中にはその有様の刺繍や、ノスタルジックな詩までありました。
アメリカ人にとっても、インゲン豆は幼い頃の幸せな時間に繋がる思い出のようです。

そんな写真やイラストなどを嬉しく眺めながら、
今年のお盆にインゲン豆の煮物を作って祖母、母、義母を偲びたいなと思いました。
令和5年(2023年)のお盆は8月13日から16日だそうです。
日本から遠く離れていますが、こうしてご先祖様を思い出し、
供養することもたまには良いかもしれませんね。
暑い暑い8月、暑さに負けず、体調に気を付けて、元気でお過ごしください。
ハインズのり子 記
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