キーライム通信の生い立ち

学生時代属していたサークルの機関紙に「生い立ちうんぬん」というくだりがありました。 それを先輩が「なまいたち」と読み、最初は新種のいたちか何かと思ったり??で皆で爆笑した記憶が蘇ってきます。 そう、日本語の読み、特に「生」の読み方は漢字の中でも多いほうではないでしょうか。

 

 

余談はさておき、キーライム通信のウエブ化にあたって、これまでの生い立ちについてご紹介したいと思います。

1 9 9 8 年4 月、創刊でタイトルの如く、フロリダ州タンパベイエリアで楽しく暮らすことを目的とした日本語情報誌です。結婚、留学、転勤など、それぞれ皆さんの事情は違うでしょうが、母国を離れ、日本語で自由にコミュニケーションが出来ない生活の場に身を置くことは、右も左も最初はわからず、手探り状態ですし、10数年経っても、何かにつけて大変ストレスがたまります。 特にここタンパエリアは、日本人の数も少なく、以前は日米協会という組織があったのですが、活動はビジネス中心でそれほど活発ではありませんでした。

当時はインターネットもありませんし(信じられますか? そんな時代もあったんです。笑)、由紀子さんと話しているうちに、とにかく何もないタンパで個人が持っている情報に限りがあるので日本語で情報を活性化できたら良いね、と、なり、誰がやってくれるわけでもないのですから、それでは自分達で、ということになったのです。

三樹さんの発案で「キーライム通信」と名前も決まり、黄色がラッキーカラーということで、1998年~2009年9月までの印刷版は、黄色のニュースレターでした。 毎月1日発行で、最初のコピーは10~20部からといったスタートでした。

最初は手書きのイラスト、切ったり、貼ったりと、手作りそのもののようなニュースレターでしたが、2年目からすみさん、かこさんが加わり、レイアウトはアーティストのかこさんの担当となって、見違えるようになったのです。 全てボランティアで、パブリッシングに関しても素人といったスタートでしたが、購読希望の皆様の数も増え、一時は200名の購読者となりました。

2008年2月より亜矢ちゃんが加わり、彼女のお陰で、念願のウェブ化が実現して、現在毎月、彼女が更新してくれています。購読者の方々は全米各州、日本、イギリスと広範囲でしたが、ネットで読めるようになったおかげで、いながらにしてキーライム通信を読めますし、エコの面からもプリント版からブログに変えてくださった購読者の方々も多く、プリント版購読者は大幅に減りました。 反面、印刷した物を読みたいとおっしゃって下さる方も多く、希望者がある限り印刷版も続けて行くつもりでおります。

これまでは、アメリカの食材で美味しく簡単に作れるレシピ、東洋食品店のリスト、美味しいお店の発見、時には近辺のツアー、美容情報、観光ガイドに乗っていないタンパエリア近辺の地元発見といった身近なことから、アメリカ生活では絶対に知っておかなければならないトピック(クレジットのこと、年金、メディケア、日米間の送金、銀行利用法、大事なファイナンシャルの知識、税金、車のこと)などを特集してきました。素人ゆえに調べられる情報の深さにも限度があり、歯がゆい思いが随分ありましたが、ありがたいことに、河野圭子さん、山本薫さん、ベイ陽子さんといった専門家の方々が手を差し伸べ寄稿してくださいましたし、税金のことは若菜雅幸さんのウエブサイトから許可を頂戴し、引用させていただきました。

こうした皆さんと購読者の皆さんのサポートのお陰で、キーライムがここまで歩いてこれた!と、感謝しております。

現在編集部は、2009年夏より郵送をお手伝いしてくれるなお子さんが、加わり合計7名のスタッフとなりました。 これからも、今までのように皆元気で、仲良く、楽しく続けていきたい、と願っております。

最後に、2008年10月から無料でキーライムプリント版を印刷して下さっているコニカ・ミノルタ・ダンカ・イメージング社の皆様、キーライムのドメインを何年も前から私共のために購入し寄付して下さったAndrew Feutz さん、キーライムの新ウェブサイト化を手がけて下さった岡田圭蔵さん、そして、暖かく応援かつご寄付を寄せて頂いた多くの購読者の皆さん、本当にありがとうございました! 今後ともよろしくお願い申し上げます。

(ハインズのり子)

 

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