私達の生活に欠かせなくなったペットボトル。手軽で、水道の水より安全という感覚で購入し、安心して飲料水や、お料理の際に使っていましたが、偶然目にしたConsumer Reports(November 2019)を読んで愕然としました。以下が、その内容の一部と色々調べたお水に関するレポートです。(水道水と、水の種類、ペットボトルの内容とその危険性についての概略をまとめてみました。)
私達が飲む飲料水(水道水、ペットボトルを含めて)はどこで、どのようにして供給されたものか?どのくらい安全か?どういった過程を経て消費者の手に渡るのか?安易に流されずに自分自身で知る努力をしていかなければならない時代に来ていると実感しています。
☆水道水:水道の水は政府の水質基準ガイドラインに基づいて処理されているので、安全なはずですが、地域によって色々違ったり、過去には幾つかの都市で危険な不純物{hexavalent chromium(六価クロム)やlead(鉛),PFAS(ペルフルオロオクタン酸)など}が検出されたのは皆さんご存知のことでしょう。EPA(Environmental Protection Agency)は、そうした事実を認め、安全で、美味しい水を飲むためにも、水道の水を各家庭で更に濾過することや市販の水を推奨したりしているそうです。各地域の水質について、以下のサイトでチェックできます。
https://ofmpub.epa.gov/apex/safewater/f?p=136:102::::::
☆スーパーで手に入る水の種類
1)Distilled Water(蒸留水)
Distilled water は一般的に水道水を沸騰させた水です。ミネラルやケミカルは取り除かれ、バクテリアや金属、菌類の除去済みですが、濾過しない限りchlorine
や benzeneは沸騰の過程で残留します。飲料水というより、アイロンかけや、家事用に使用されることが多いようです。これを飲料水として長期に渡って摂取し続けることが、健康にどれだけ影響があるかは、諸説あるものの、現在の時点では不明だそうです。
2)Spring Water(天然水)
Spring water は天然の湧き水(地下水)で、一般的には汚染されていないと言われているそうです。不純物やバクテリアなどが濾過処理されていますが、ミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)や電解質(塩分、ポタシウムなど)は基本、水に含まれており、それゆえ水の味が新鮮だとか、口当たりが良いとか言われています。
3)Purified Water(ピューリファイド ウオーター:純水?)
Purified
waterは一般的に言うと濾過された水で、濾過装置としては、逆浸透、活性炭フィルター、セラミックフィルターなどで不純物が除去されています。Purified
waterは辞書を引く純水と訳されていますが、実際は日本語の純水の定義よりずっと狭義で、個人的には正確な訳とは言えないと思いました。味覚的には、逆浸透で濾過されたpurified
waterはdistilled waterと同じような味がするそうです。
*横道にそれるかもしれませんが、ご参考の為に、日本の純水の定義を紹介させてください。アメリカのpurified waterはここまででないと思います。日本語版ウイキペディアによれば、純水とは不純物を含まないか、殆ど含まない、純度の高い水をさします。一般的には一般的な水道水の中に含まれる不純物は以下のようなものです。(ちなみに日本では純水器、浄水器、軟水器などなどの装置が購入できます。それぞれの違いについては、又機会を改めてレポートできればと思いますし、アメリカでの購入の有無も調べてみるつもりです。)
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残留塩素、日本の水道水では殺菌のために塩素が給水栓の時点で必ず存在する様、水道法で定められており、必ずしも不純物とは呼べないが、純水を造る際には「取り除くべき対象」となる。
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溶解性でない微粒子、例えば微細な砂など
純水は、これらのうち主に塩類や残留塩素がほとんどすべて除去された状態を指し、不純物を取り除く方法により、それぞれRO水(逆浸透膜を通した水のこと)、脱イオン水(イオン交換樹脂などによりイオンを除去した水のこと)、蒸留水(蒸留器で蒸留した水のこと)などと呼ばれる。水道水レベルの水を単にフィルターなどでろ過、または活性炭を通しただけでは純水とは呼べない。一方、カルシウムやマグネシウムのようなミネラル分も一切含まないことから、ミネラルの補給という効果は得られない由。