2019年3月:表紙

3月といえば雛祭り。古くは「上巳の節句」「弥生の節句」などの呼び名があり、起源は中国までさかのぼるそうです。

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昔、漢の時代にいた男が3人の娘をもうけたにも関わらず、3人とも大変幼くして亡くなってしまいます。嘆き悲しむ様子を見た村人たちがそれをとむらい水葬したことが由来だとされています。平安時代になると日本でも「上巳の祓い」といって33日に陰陽師にお祓いをしてもらい、自分の生年月日を書いた紙の人形を川に流すことによって、自分の身に災難が降りかからないようにしたそうです。この厄払いは今でも流し雛として残っています。この紙の雛人形が徐々に豪華になっていき、江戸中期には今のようにひな壇に飾るようになったようです。

インドにも似たようなお祭りがあります。意味合いは少し違うのですが、ナヴァラトリ(Navaratri)というヒンズー教のお祭りです。サンスクリット語で「9つの夜」を意味するので、9日間インド全土で行われ、奇数段の雛壇を作ってそこにヒンズー教の神様の人形を飾ります(これがひな壇に似ています)。3日間ごとに祈りを捧げる神様(全て女神)が違い、それぞれに違う意味があります。このお祭りは女性のためのもので(女児だけではなく)、幸せな結婚にも良いとされているそうです。

さらに調べてみると、38日は国際女性デー(International Womens Day)だそうです。(ちなみに、興味半分で調べてみたら、国際男性デーというのもあり、1119日だそうです。笑) この38日はイタリアでは「ミモザの日」と呼ばれ、男性から女性にミモザを贈る習慣があります。この習慣は夫婦や恋人だけではなく、母親や職場の女性などにも一般的で、イタリアでは2月下旬からお花屋さんやスーパーが真っ黄色のミモザが溢れるそうです。1946年、イタリア女性連合が第二次世界大戦後初めて「国際女性デー」を迎えるにあたり、女性を象徴する花を探していた際に、季節の花でもあり、色鮮やか、さらに自生し、馴染み深い花であるミモザなら貧富の差に関係なくどんな人でも贈ることができるということで選ばれたそうです。なんだか心温まるお話ですね。さらにこの日は女性は家事をしなくていいので、レストランやバーも女子会でいっぱいになるそうです。イタリアに行きたい❤️


担当:山崎由紀子

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