2018年4月号表紙

日本を離れていても4月のこの時期には、不思議と「新しいスタート」という気分になります。

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アメリカだと新年や誕生日の時にしかこの感じはないと思いますが、日本人にとってこの時期は入学、入社、それに伴う引越しなどがあったりと、人生の節目になることが多い季節です。それもこの時期が日本人が大好きな桜の頃と相まっているのですから、新しい生活への不安もさることながら、なんとなく応援されているような、ワクワクした気分にもなります。

別れや新しい生活に対する気持ちと桜のイメージが一緒になって、桜を題材にした歌も昔から多いです。時代が変わっても、この感覚は受け継がれているように思います。YouTubeなどで「桜ソング」で探すと色々出てきますので、春の気分に浸るのにオススメです。笑

さて、当キーライム通信は20年前の1998年の4月に創刊しました。10年ひと昔と言いますが、なんとふた昔になってしまいました。今月号から数カ月にわたってスタッフのコメントなどを掲載していく予定です。10年前の10周年の時には「10年の間にみんながパソコンやインターネットを使うようになった。」というのが日々の中では大きな変化でしたが、今回の過去10年で大きく変わったのはスマートフォンの浸透具合ではないでしょうか?まるで小さなコンピューターを持ち運ぶような感覚で出先で多くのことが出来てしまいますし、日本への里帰りの際に役に立つことも多くなりました。

地元の生活に関しては、タンパが随分都会らしくなってきたことでしょうか。20年前は 名前も聞いたこともなかったようなところに新興住宅地が立ち並び、商業施設も発達しました。いまでは当たり前に感じる有料道路のVeterans HighwaySalmon Express Highwayも当時はまだありませんでした。美味しいエスニック系のお店も増えましたし、アジア系の食材もとても入手しやすくなりました。“Sushi”と聞いて「野蛮なたべもの」というリアクションを取る人もいなくなりました。笑 さらにとてもおしゃれなお店やレストランなども増え、昔の地味だった頃を知っている私たちにとっては隔世の感があります。フロリダ全体の人口も増え、昔はリタイヤの人が落ち着くところという印象だった当地も、若い人口も増え、老若男女が流入しています。

私は以前から、タンパベイエリアは日本人社会が横社会で個人の肩書や年齢に関係なく、みんなが一緒になって楽しく暮らせる土地だと思っています。いまではインターネットで色々探せる時代になりましたが、やはり地元でしかわからない情報もたくさんあるので、これからも発信し続けていければと思います。どうか、皆さんも情報提供、または記事の投稿など、どんな形でも結構ですので、参加していただければ、ますますタンパベイがここにすむ日本人にとって楽しく暮らしやすくなるかと思います。

今まで応援いただき、心より感謝申し上げます。これからも皆さんと一緒に頑張りたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。

ページ担当:山﨑由紀子

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