「カリフラワーの人気上昇なんだって」と言うのを聞いて、
食べ物の人気が上がったり下がったりするのは面白いなぁ・・・と感じました。
カリフラワーは Cruciferous (アブラナ科)と呼ばれる野菜の種類に属します。
アブラナ科の Wikipedia ページの抜粋は次のとおり:
四枚の花弁が十字架のように見えることから、十字架科(Cruciferae) とも呼ばれた。
十字架状の花弁と細長い (種によっては扁平でウチワ型の) 角果が特徴。
わさび、キャベツ、大根のように野菜あるいは香辛料として利用されるものを含む。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アブラナ科目
アブラナ科には次の野菜が含まれます。
ブロッコリ キャベツ カリフラワー
Kale Brussels Sprout Radish はつか大根
Turnip Arugula Bok Choy
Watercress Rutabaga Horseradish
だいこん Rapini わさび
小松菜 Chinese Broccoli
マスタードやわさびなどに特有の
ツンとした辛味成分である有機硫黄化合物を遊離して、
昆虫などの草食動物による害から防御する Self Defense Mechanism があります。
有機性栄養素を植物全体の需要のある部分に輸送する生体組織。
アブラナ科野菜(特にブロッコリやカリフラワー)の中の化学反応で生まれる
スルフォラファンと呼ばれる Phytochemical (植物栄養素)には、
人体のDNAのダメージを修復し、体内の解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進して、
身体の抗酸化力や解毒力を高める効果がある事が、多くの研究で実証されています。
ただし、Sulforaphaneは熱を加えることによって、
その形成が不活性化する(= スルフォラファンが出来ない) 事が玉にキズ。
そこで、生野菜が苦手な方への裏技二点をシェアさせていただきますと:
1) アブラナ科の野菜を加熱して料理する前の下準備として、
野菜を好みの大きさに切ってザルに入れて40分放置しておきます。
切られたことで植物の防御組織が作動してスロフォラファンが生成され、
そのあとは加熱しても効用がキープされます。
2) 切らずにそのまま加熱して料理した場合、
料理した野菜全体に Mustand Seed Powder (粉辛子) を振りかけると、
スルフォラファンが生成されます。
化学的な細かい事は知らなくても、
アブラナ科野菜の効果を最大限に生かす方法を知っておくとトクですよね。
担当: フィカラかこ