あっという間に今年もあと2ヶ月となりました。
11月と言えばアメリカでは感謝祭が思い浮かぶのですが、
ハリケーンが例年以上に猛威を振るった今年は、
「ハリケーンの季節の最後の月」ということを
考えてしまいました。
特にタンパベイ周辺では、
Heleneの傷も癒えないままMiltonが来てしまい、
最悪の事態は回避できたとは言え、被害は甚大で
このキーライム通信の読者の皆様も
大変な時期を過ごされたことと思います。
大西洋のハリケーン・シーズンとは、
北大西洋で熱帯または亜熱帯低気圧が最も発生しやすい
6月1日から11月30日までの期間であるとされています。
ただ、この日付は慣例的に採用されたもので、
もちろん絶対に11月でおしまいなんてことは
自然現象には通用しないのはわかっているのですが、
どうかもうミルトンでお終りにしてください!・・・と
祈るばかりです。
さて、日本の11月。
日本では、数字以外に睦月・如月……という
旧暦の代表的な月の異称があります。
11月の異名で一般的なのは霜月(しもつき)です。
旧暦の11月は現在の12月ごろにあたり、
霜が降りる時期なので「霜月」と呼ばれたようです。
筆者は霜月以外の11月の呼び方を知らないのですが、
色々あるようです。
その中でおもしろい由来を見つけたので
ご紹介しましょう。
11月は10月(神無月)に
出雲に出かけていた神々が地元帰ってくるので、
「神帰月」「神来月」と呼ぶそうなのです。
なるほど、
10月は神無月と書いて「かんなづき」と言いますよね。
これは全国の八百万(やおよろず)の神様が、
一部の留守神様を残して
出雲大社へ会議に出掛けてしまうことに由来します。
面白いことに、
神様の出張スケジュールに合わせて行事があるようです。
【出雲出張のスケジュール】~ 行事名
10月 1日: 出雲へ出発
各家庭でお弁当としてお餅や赤飯を供える「神送り」
10月10日: 出雲に到着
出雲の国・稲佐の浜で神様を迎える「神迎え」
10月11日~17日: 出雲大社で会議
会議処や宿泊所で連日「神在祭」
10月17日: 出雲大社から出発
出雲大社で「神等去出祭(からさでさい)」
10月26日: 出雲の国から出発
再び出雲大社で「第二神等去出祭」
10月末日: 帰宅
各家庭でお餅や作物を入れたすいとんなどを供える「神迎え」
そしてその神々が出張から戻る月が11月。
「神帰月(かみきづき)」「神来月(かみきづき)」
となるわけです。
筆者がこの記事を書いている今、
まさにやおよろずの神々の「会議中」というところですかね。
年末まであと一歩の「霜月」「神帰月」11月。
みなさん、楽しい感謝祭をお過ごしください。
ハム寿美すみ