塩の話 ー パート3
8月号に引き続き
塩についてのレポートです。
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アメリカで健康に良いとされる塩

IODIZED SALT(ヨウ素(ヨード)添加食塩)
一般的に健康的な塩の一つと考えられています。
これは、食事で不足しがちな必須栄養素である
ヨウ素が含まれているためです。
ヨウ素は、代謝を調節する甲状腺ホルモンの生成に不可欠であり、
特に妊娠中および乳児期の脳と骨の発達に不可欠。
ヨウ素添加塩は、
深刻な健康被害をもたらす可能性のある
ヨウ素欠乏症を予防する安全で効果的な方法です。
ユニセフによると、
世界総人口のほぼ3割に当たる約16億人が、
ヨウ素欠乏症の危険にさらされているそうです。
日本人はヨウ素を含む海藻類をよく食べますので
ヨウ素の摂取不足から起こる病気にかかる心配はありません。
なお、ヨウ素(ヨウ化物)は
日本では食品添加物として認められていませんので、
国内で生産、販売される食用塩に添加することや
添加された食用塩を輸入することは禁止されています

ヒマラヤピンクソルト、
コーシャーソルト
これらの塩には、
食卓塩よりもカリウム、鉄、亜鉛などの微量ミネラルが
多く含まれている場合があります。
しかし、これらのミネラルは一般的に微量であるため、
特にヨウ素添加塩のメリットと比較すると、
全体的な健康に大きな影響を与える可能性は低いです。
ナトリウムの量は他の塩と同程度。

コナシーソルト(Kona Sea Salt)
コナ・シーソルトは、
ハワイの深海から採取されるため、
塩分濃度が低く、ミネラル含有量が多くなっています。
主要な塩ブランドの中で、
一般的にグラム当たり最も低いナトリウム含有量を誇ります。
そのため、風味を損なうことなく
ナトリウム摂取量を減らしたい方に最適です。
更に深海での採取の為、
海水の汚染度が低く、
不純物が少ないとされています。

ケルティックシーソルト(Celtic Sea Salt)
一般的な食卓塩よりもナトリウム含有量が低く、
ミネラル含有量(特にマグネシウム)が多くなっており、
更に電解質バランスや水分補給の改善といった
健康効果でよく知られています。
他には消化器系の健康をサポートし、
抗炎症作用がある可能性も指摘されていますが、
一部の専門家は、ミネラルによる効果は限定的であり、
主な利点は豊富な電解質にあると指摘しています。

バハゴールド(Baja Gold Sea Salt)
精製されていない海塩で、
食卓塩よりも多くのミネラルを含んでいます。
ナトリウム含有量が低いことで知られています。
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ちなみに、
世界で一番、品質が高いと言われる塩は
韓国の竹塩です。
竹塩(죽염、チュギョム)は、
食用塩の一種で、
天日塩を太い竹筒に詰め、
黄土で封をして松のまきを使って
高温で9回焼くことで作られます。
焼きあがった塩は塊になります。
塩は焼くことで竹の成分を吸収し、
独特の甘みを持つようになります。
9回目の焼成では1000 ℃以上の最も高い温度で焼成し、
その後の竹塩には、
青、黄、赤、白、黒が含まれています。
150℃以上の高温でよく焼かれた竹塩は、
独特の紫色をしていることから「紫竹塩」と呼ばれ、
最高の品質を示します。
竹塩の品質は色だけでは判断できませんが、
その結晶構造と硬さが最も信頼できます。

塩分摂取量の目安
厚生労働省では生活習慣病予防を目的に、
1日あたりの塩分摂取目標量は
「成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満」
が望ましいと基準を設けています。
ちなみに世界保健機関(WHO)は、
成人が1日あたり2,000mg(食塩5gに含まれる量)未満の
ナトリウム摂取を推奨しています。
米国ガイドラインでは、
高血圧の人、アフリカ系アメリカ人や中高年は、
ナトリウム摂取量を1日1,500mg以下に制限し、
果物や野菜を中心とした
健康的な食事でカリウムの推奨量4,700mg/日を
満たすことが推奨されています。
しかし、塩の摂取を制限すれば
健康になるという考え方は間違いです。
過度な減塩はミネラル不足や
ミネラルバランスの崩壊を引き起こし、
逆に体調不良を引き起こします。
尚、塩分の摂取を減らす製品には、
塩化ナトリウムと同様に
塩味を感じるが苦みもある
塩化カリウム(potassium chloride、KCl)が含まれています。
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このあとは10月号特集に続きます。
ページ担当:ハインズのり子
