2024年10月 表紙

夏休みも終わり、
気が付いたら
タンパにもそれなりの秋の気配が忍び寄る10月となりました。

これからが、
この地に住む我々にとっては快適なシーズンの訪れですね。

一方、今年の日本は40度以上の気温を各地で計測し、
タンパ以上に蒸し暑く殺人的な夏だったと聞きます。
地球温暖化は何処まで
それこそヒートアップしていくのでしょうか?
怖くなります。

暑さに負けずに夏休みに里帰りなさった方々も多いでしょうが、
気候が良く食べ物の美味しい秋も里帰り組は多いようです。

今年はなんとキーライムのスタッフも
4名(私も含めて)この秋に里帰りして来ます!!

昨年も10月に帰国しましたが、
殆ど半袖で過ごせたほど暖かかったです。
今年はどうかな?

夏は暑すぎ、冬は寒すぎで
どうしても秋の帰国を選んでしまうのですが、
時々はあの深々と冷える冬の寒さや
お正月の華やぎが堪らなく恋しくなります。

そういえば、
タンパに引っ越してきて暫くは
四季を感じることがなく、
1年が過ぎたという感じがありませんでした。

今では朝晩の空気や草木の有様で
季節の訪れを感じることが出来ています。

ただ、紅葉が見られないのはやっぱり寂しい。

紅葉と言えば、
私が留学したエンポリアと言う
カンザスの小さな田舎町の
秋景色の見事さが心に刻まれています。



下宿していたマザーB宅のお庭の
メイプルツリーのてっぺんが赤く色ずく頃、
エンポリアに秋が訪れます。

見慣れたなんでもない回りの景色が
紅や橙や黄へと日々色を増し、
気が付くと身体の芯まで染まるような
紅葉の素晴らしさがそこにあり、
これが本当の紅葉と言うものかと実感したものです。



空から大地から木々のトップから根っこから、
全ての世界が紅橙黄に染められ、
言葉で言い表せない美しさでした。
今でもあの光景は忘れられません。

カサカサと鳴る落ち葉の上に座って
青い空と紅葉の対比を楽しんだ当時の日々は
永遠の時となって、私の中に停まっています。



大げさに言えば私にとっての留学は、
こうした自然の美しさとの
邂逅の為だったのかと思えるような衝撃でした。

日本に居た頃は
日常と言うより観光での紅葉鑑賞が主流。
南禅寺や奥久慈などのしっとりとした美しさを
湯豆腐やキノコ鍋とセットで味わい、
まさに花も団子もの嬉しい世界でもありました。

何処に居ても秋の楽しみは色々ありますね。

去年は間に合わなかったけれど、
今年の里帰りでは
黄色に輝く八王子のイチョウ並木との再会を期待。



紅葉はきっと神様からの
秋のプレゼントの一つに違いありません。
(願わくばタンパにも時々この神様が来て欲しい!)

実は私のBUCKET LISTのトップは
NEW ENGLAND地方の紅葉を訪ねる旅なのですが、
毎年そう思いながらチャンスを逃しています。
もたもたしていると間に合わなくなりそうで、
急がないと。。。

ハインズのり子

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