2022年7月号 美容健康 卵の話

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卵は、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、タンパク質と栄養豊富で手に入りやすい食材です。近年はスーパーでも種類が色々あるのでどれを買おうか迷います。そこで、卵について調べてみました。卵のパッケージには、何も記されてないものから、『Cage-free』『Free-range』『Pasture-raised』と記されてるものがあります。

Cage-Freeは、名前のイメージとは異なりました。身動きが全く出来ない小さいケージで飼育はされてないですが、限られたスペースに鶏の数が多すぎる酷い状態の小屋もあります。卵の農家に寄って環境が大分違う様子です。どちらにしろ外で放し飼いはされない鶏の卵です。餌の原料や種類は農家によります。

 Free-range(放し飼い)は、鶏が16時間以上屋外に出入りできて、1羽あたり2平方フィートのスペースが必要です。餌の原料や種類は農家によります。

 Pasture-raised(牧草飼育)は、Humane Farm Animal CareHFAC)認定に合格してる卵の事です。鶏が16時間以上、1羽あたり108平方フィートの牧草地で飼育されてます。餌は動物の副産物を含まない穀物を与えられ、牧草地のミミズや虫などを食べてます。最大6倍のビタミンD、より少ないコレテロール、より多くのビタミンA、オメガ3、ビタミンE、ベータカロチンを含むと言われてます。

 パッケージに何も記されてないものについては、ご想像にお任せします。

 アメリカの卵には、AAABと3つのグレードあります。卵の内部品質と外観によってグレードが決まります。AAAの卵は、安全で品質に大差はありませんが、グレードBの卵は品質が落ちます。通常は、液体、冷凍、および乾燥卵などの製造用で、小売店ではめったに販売されません。

 ここからは、偽物たまごの話です。世の中には、本物の卵にそっくりの「卵もどき」があります。日本のコンビニのお弁当の卵はほとんどが人工的に作られた物です。だからレンジで温めてもトロトロの黄身をそのままの状態で保てるそう。アメリカには「粉末卵」や「ヴィ―ガン卵」がありますが、日本の「卵もどき」とは原料が違うものです。しかし、どれも本物の卵は使われてません。ちなみにコンビニの卵サンドイッチは材料に卵サラダと書かれてたら、卵の白身のみ使用で黄色い着色料を使ってるそうです。

 そして、アメリカ大手ファーストフードの朝食メニューは、卵に添加物を加えたものを使ってます。例えば、Taco Bellは、全卵に大豆油、塩、クエン酸、コショウ、キサンタンガム、グアーガムを加えたものです。Chick-fil-Aは、全卵と水に塩を加えたものにバターフレーバー、キサンタンガム、クエン酸、アナトを加えられてます。Dunkin’ Donutsは、卵白、卵黄、大豆油、水をブレンドし、キサンタンガム、セルロースガム、クエン酸などを加えてます。しかし意外にもMcDonald’sのエッグマックマフィンは本物の卵で作られてるそうです。またPanera Breadの朝食も、ほとんど本物の卵で作られてるそうです。でも中にはクエン酸や大豆油などが含まれているものもあるそうです。

                                                     シーハン三樹

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