2020年12月特集:東洋医学から見る冬の過ごし方

青森生まれで東京薬科大学卒業後、薬剤師免許を取得されて都内の調剤薬局で管理薬剤師さんとして活躍されてから、昨年7月に渡米して国際結婚をされた吉(Ji) 夕希(ゆうき)さんキーライム通信のために執筆して下さった記事を次に記します。ゆうきさんは現在、米国薬剤師免許取得の勉強をしながら、子供さんたちに日本語やピアノを教えておられます。

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東洋医学では、冬は”閉蔵の季節”と呼ばれ、

意味は、春に向けて体内にエネルギーを蓄えておく季節です。

動物は、冬に冬眠し、植物は葉が落ちるように、

人間も、冬はゆったりと過ごすのが良いとされています。 


冬のオススメの過ごし方


冬は、早寝、遅起きが良いとされています。

特にフロリダは、朝7時でも空が暗かったりするので、

朝はゆっくりと起きて欲しいです。

また、冬は落ち込んだり鬱になりやすい季節です。

普段お仕事でお忙しい方も、

今年の冬は、家族で映画を見たり料理をしたり、

穏やかな時間を楽 しんで欲しいです。


 冬にしないほうが良い事


激しい運動で汗を大量にかくと、

貯めたエネルギーが外に漏れてしまいます。

そのため、サウナもあまりお勧めできません。 

ウォーキングや軽いジョギング(30分程度)、

おうちで出来る筋トレなどがお勧めです。 


冬にオススメの食材


東洋医学では、冬は腎臓が良く働く季節で、

その分、弱りやすい季節と言われています。

腎臓は成長に関わる臓器で、

弱ると老化につながってしまいます。


腎臓を守るためにオススメの食材は:


1)  黒いもの (黒ごま、黒キクラゲ、黒豆、椎茸、ひじき、わかめ)

2) 甘味(牡蠣、ハマグリ、えびなど、自然の塩辛いもの)

3) 体を温める作用があるもの(くるみ、栗、ニンニク)


2) に関してですが、しょっぱければ良いのではなく、

海の塩辛さです。精製塩は腎臓を痛めてしまうので、

自然塩がオススメです。

フロリダでは、ホールフーズやパブリックスにある

シーソルトがオススメです!


冬の食生活


きゅうり、トマトなどの夏の食材は体を冷やしやすいので

取りすぎないようにしましょう。

また、冷たい飲み物、アイスは控えるようにしましょう。

どうしても冷たい物を取りたいときは、

暖かいご飯を食べたり、ホットティーを飲んだりして、

バランスを取るようにしましょう。

飲み物は出来るだけ、常温以上のものを取るようにしましょう。


冬は、体が温まる煮込み料理がお勧めです。

お化粧も、夏はサラッとした化粧水を使い、

冬はしっとりした乳液を良く塗るように、

お料理も、とろみのあるスープやシチューがお勧めです!


今日は、とろみのある
あったか豆乳スープのレシピを紹介します。 


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材料 (4人分

ニンニク 1
玉ねぎ 1個 

椎茸 200g
ブロッコリー 100

豆腐 170g (私は硬めを使いましたが絹ごしでもOK

少々
胡椒 少々
野菜コンソメ 1カップ
豆乳(無糖) 2カップ
2分の1カップ
コーンスターチ 大さじ2 


作り方


  1. 玉ねぎ、椎茸を薄切り、ブロッコリー、豆腐を一口大に切ります。ニンニクを刻みます。 
  2. 鍋に調理油を敷き、弱火から中火で温めます。鍋が温まったら、ニンニクを加えて2分炒めます。
  3. 玉ねぎを加え、透明になるまで炒めます。 
  4. 椎茸、塩、胡椒を加え、更に3分炒めます。 
  5. ブロッコリー、コンソメ、豆乳、豆腐を加えて5分から10分、またはブロッコリーが柔ら かくなるまで煮込みます。 
  6. コップに入れた水にコーンスターチを入れ、溶かします。鍋に加えて良くかき混ぜます。 

最後に、今日紹介したレシピや、

その他の冬の食材を使ったレシピをブログに

写真・カロリー情報付きで載せています。

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薬剤師による中医学ブログはこちら

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