渡米以来31年。
なかなか上達しない英語、
逆に年月の経過とともに
どんどん失って行く日本語に慄く思いです。
そんな中でも時折触れる日本語の美しさ、
繊細さにはっとする日々。
特に季節に関する日本語の世界は
深く、尊く、それぞれの言葉に
若い頃は気が付かなかった
母国の感性、歴史、文化の素晴らしさを感じます。
今、まさに時は5月。
風薫る5月、端午の節句の5月、
若葉の5月の到来です。
この5月を表す言葉は
いずれも5月の季語ですね。
ちなみに調べてみると
5月の季語は沢山ありました。
中に初めて聞く言葉も多々。
皆さん、幾つご存じでしょうか?
5月の季語
五月. 清和 ; 鯛網. 憲法記念日.
どんたく(博多の伝統的な祭で、五月三、四日に行われる。
どんたくはオランダ語の休日を意味する)
武者人形. 吹流し. 矢車 、 更衣、卯波(うなみ:陰暦の頃海に立つ波).
青葉潮(あおばじお: 青葉の頃の黒潮);
愛鳥週間. 薪能. 立夏、初夏、卯月(旧暦の4月)
牡丹、袷(あわせ)余花、葉桜、端午、菖蒲(しょうぶ)、
菖蒲(あやめ)武者人形、幟(のぼり)矢車、
粽(ちまき)、柏餅、卯玉(くすだま)、新茶、繭, 蚕蛾(かいこが)
袋角(ふくろづの:初夏の頃鹿の角は毎年生え変わることから季語となる)
松蝉、薄暑(はくしょ:初夏の頃の微かに感じる暑さ)
夏場所,練供養、葵祭、新緑、若葉、などなど
そして個人的に大好きな春の季語も
ご紹介させてください。
聞いただけで
日本の美しい春の情景が
目の前に浮かぶようです。
花冷え(はなびえ) 意味:桜が咲く頃に寒さが戻ること。 …
春眠(しゅんみん) …
陽春(ようしゅん) …
花の便り(はなのたより) …
惜春(せきしゅん) …
菜種梅雨(なたねづゆ) …
花曇り(はなぐもり) …
陽炎(かげろう)
こうした季語は、
いずれも日本古来のそれぞれの風土にもとずく
季節の行事、動植物など自然の動き、食べ物、陽気、など
機微に触れ日本人の繊細な感性が生み出した宝物に思えます。
話は全く変わりますし、
愉快な話題ではないのですが、
最近タンパベイエリアではマルチビジネスのお誘いが盛んです。
キーライムのランチョンで知り合いになった方々も
リクルートされているそうですが、
キーライムは全くこうした動きとは関係ありません。
私自身、長年に渡り信頼していた方からのお誘いに安易に乗り、
後からその組織を知りショックを受けると共に
とても苦い思いをしました。
何によらず何かを勧められた時は
十分その情報を調べてから判断されますように。
ハインズのり子 記